分包機を使い倒せ!

 未だに外来服薬支援料Ⅱという名前に慣れないブロッコリーです。

 皆さんの薬局に分包機はあると思いますが、どれだけの機能があることをご存知でしょうか?かく言う私も全部が全部、その分包機の機能を知っているわけではありませんが、グループ薬局で一番知っている!という自負はあります。
 中でも知っておいて損は無いと思う機能が「レイアウター」です。おそらくどこの機械メーカーさんにもあると思います。
 大手薬局さんの分包紙などを見ていると、まず思うのが「字が小さい」。
おじいちゃん、おばあちゃんには、まぁ伝わらないだろうな・・・と思うくらいの小ささ。そんな場合は名前とか、薬の名前とか全部省いて、超極大に「朝食後」と印字してあげると、高齢の方でも読めます。何なら「」だけでもいいかと思います。これだとかなり大きく分包紙に印字することができます。
 あと、だいたいの機械で服用日の印字をすることができます。これもなかなかに重宝されます。いつまで作ったか記録しておけば、その方のアドヒアランスの具合なども確認できます。
 当薬局ではタ○ゾノさんの分包機を使用しています。レイアウトはほぼ無限に作成できるので、たった一人の患者さん専用のレイアウトを当初作成しまくっていました。その中で、こうして欲しい、ああして欲しい、などの要望を取り入れました。
 例えば・・・
・服用日と服用時点を入れてほしい。
・上記に曜日を入れてほしい。
・何錠入っているか分かるようにしてほしい。
・食後にしか飲まないから、食後は省いて字を大きくしてほしい。
・ゴミを捨てるときに名前が気になるから名前は省いてほしい。
などなどです。
 そんな要望を聞いて改良を重ねた結果、当薬局のレイアウトコレクション出来上がりました。結局、現在使っているのは5種類くらいに集約されてきました。

 そんな折、仲良くしてもらっている特老の施設ケアマネさんから、相談を受けました。その特老施設は地域の連携病院(約200床)から定期薬を院内処方でもらっており、薬の配薬に関しては看護師が担当しておられました。ただ、看護師が2~3人しかおらず、約80人の利用者さんの分包紙に日付を手書きで書くという作業があるらしく、業務が圧迫されていたとのことでした。
そこでそのケアマネさんが
「一包化の袋なんだけど、いつも外来患者でしてるみたいにうちの施設もできないかな?」
と相談を私に持ちかけられたのです。
そこで私は
「できますよ。でもどうせするならオリジナルのレイアウトで○○(施設)さん専用の分包紙作りましょうよ!」
と提案。まずはショートステイで来た方の外来服薬支援という形で試し導入をし、看護師さんと何度か打ち合わせし、そのご施設のオリジナルレイアウトが完成しました。
 とは言え、その段階では定期処方に関しては院外処方にはなっていませんでした。
 すると、あるとき、その施設ケアマネさんが病院の方に掛け合い、定期処方を院外処方でブロッコリーさんのところでお願いしたいと、直談判してくれました。幸いにも、その病院の医療連携室?やDrとは面識や情報提供のやり取り、在宅患者の実績などもあり、病院は快くOKをくれました。

 元々、施設調剤は狙っておらず、特に営業もかけていなかったけど、ただただ、知り合ったケアマネさんと仲良くしていて、分包機のレイアウターをいじりまくった結果、施設調剤に繋がったというお話でした。

 皆さんも分包機でできること、知っておくと便利ですよ。

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