居宅療養管理対象の患者さんをゲットするには?

 給料低迷、この度、車を手放すことにいたしました!
 どうもブロッコリーです。

 たまに同じ地域の薬剤師の方から、「在宅患者ってどうしたら見つけられるんですか?」と質問を受けます。
「え?マジで?」と内心思ってしまうのですが、一応丁寧に対応するようにはしています。以外にも自ら在宅患者をゲットしたことがない薬剤師さんが多いのかもしれないと思い、書いてみました。
 まず、私の方針としてですが、介護認定を受けており、ケアマネージャーさんがしっかりと付いており、かつ他の介護サービスを受けている方をターゲットとしております。これはただ単に、薬剤関係以外で問題が生じた際に対応してくれる人がいた方が楽だからです。過去、介護認定を受けていたがケアマネージャーもついておらず、軽い認知症を患っている方の居宅療養管理を行っていたことがあるのですが、予定通り受診しないことや、薬以外のアレコレが多すぎて手が回らなかった経験からです。その患者さんには後にケアマネージャーさんが付き、私はアレコレからは解放されました。ケアマネってすごい!と感心と感謝でいっぱいでした。
 話は逸れましたが、私がしている在宅患者確保の方法を記します。参考になると幸いです。というか、「もうそんなことはとっくにしてるよ!」という方も多いと思うのでご容赦ください。

1.一番手っ取り早いのは、ケアマネさんからの紹介

 お店に来ている患者さんで受診間隔が極端に短かったり、長かったりしていて、話をしていても、あんまり意思疎通できていないように思われる…いわゆる認知症来てるかな?と思われる人がいたとして、その人に、「薬ちゃんと飲めていますか?」と聞いて帰ってくる答えにあなたは満足できるでしょうか。仮に「しっかり飲んでいる!」と言われても、じゃあ、受診間隔が空いているのはなぜ?と聞き返してしまいたくなるでしょう。逆に「飲み忘れがあって…」と言われたとして、一包化などの提案ができるかもしれませんが、それが奏功しなかった場合、次の手を考える必要があります。その患者さんを長期にフォローしながら在宅に持って行こうとしたら、労力たるや相当なものになります。
 一番手っ取り早いのは、ケアマネさんから紹介してもらう!これに尽きると思います。患者さんの自宅での状況はケアマネさんは少なくとも薬剤師より把握しておられます。最近のケアマネさんは薬はちゃんと飲めているか?なども結構把握されています。そのような患者さんをピックアップしてもらい居宅療養管理に持って行くことが一番の近道です。

2.訪問看護師は強力な味方

 同じ医療専門職として介護領域にがっつり食い込んでいる看護師さんは超強力な味方です。訪問看護師さんたちは、訪問時、身体看護とは別の慣れない配薬業務もしないといけないことも多々あるようです。
 分包紙にマグミットをホチキス止めしたり、食前のものは別に紙に書いたものにホチキス止めしたり、本来薬局でしてもらったらイイじゃん!ってことも訪問時に看護の時間を割いて行っている看護師さんが多数おられます。実は訪問看護師さんもお薬の管理で困っておられるのです。
 そんな訪問看護師さんの専門的な立場から、「薬剤師さんに入ってもらいましょう!」とケアマネさんや、医師に言ってもらえればまさに「鬼に金棒」状態です。

と2パターン記しました。今でこそサクッとゲットできるようになりましたが、当初は大変でした。
 まず、ケア会議に出席し、居宅療養管理の説明や薬局の機能として介護領域にどのように協力できるかをプレゼンテーションしたり、訪問看護ステーションに出向き、訪問看護師さんたちに居宅療養管理や外来服薬支援のことなど懇々と説明したりして、徐々に実績を積み重ねていきました。
 じゃあ、信頼を得るためにどのくらい時間が必要なんだよ!と言いますと「1年」はみてください。みてほしいです。
 「こういう患者がいるので、お願いしたい」とオファーがあれば受けてみてください。まだ在宅をしたことのない方がおられたらまずはそこからです。
 書いていると次から次へと書きたいことが出てきてしまい長くなってしまいました。書く方も大変だし、読む方も飽きると思うので、ここまでにしたいと思います。
 次回は「在宅開始してから注意すること」を題に書こうと思います。


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