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【あと15日】作品紹介「まつとし聞かば編」|30日後に東京で初めて公演する劇団、の記録

こんにちは。シイナナの藤田サティです。15日後に東京ではじめて公演をするシイナナという劇団で、脚本・制作を担当しています。

このマガジンでは、関西の小さな劇団が東京に初上陸するまでの記録と、東京でお会いできるかもしれない、はじめましての皆さまに、シイナナのこと、公演のこと、などなどをお伝えしていければと思います。どうぞよろしくお願いします!

公演情報はこちらから!シイナナ 二人芝居企画 Vol.3 『ふたりごと』in TOKYO

さて、本日も in TOKYOからお届けしております。短い弾丸ツアーも終盤、今夜の夜行バスで一旦大阪へ帰ります。が!!今もなお絶賛稽古しておりますので、その中から『まつとし聞かば』の作品紹介をお届けします。

『まつとし聞かば』 作品紹介

脚本 湊伊寿実
演出 湊伊寿実
出演 ガトータケヒロ、森谷彩子(賢プロダクション)

あらすじ

山奥にあるさびれた郵便局。
ある人からの手紙を、もう長い間待っているという老人のもとに
迷える旅人がひとり、やってくる。
…此処にはね、宛先不明の郵便しかないんです。
小さな郵便局に訪れた、ほろ苦くて優しい、ふたりのこと。

劇塾生まれの作品

作家の湊と私は、兵庫県伊丹市にあるアイホール主催の「伊丹想流劇塾」4期生同期でもあります。(今考えると、ほんとお世話になってるな劇塾・・)

少し説明すると、「伊丹想流劇塾」というのは、短編の課題戯曲を書いては先生方に意見をいただき改稿し…というのを何度も何度も繰り返す、劇作家(を目指す人)のための実践型講座です。

そして、私たちが通っていた当時、「伊丹想流劇塾」では卒塾公演というものがあり、卒塾課題として書いた最後の作品を、アイホールで演出家の方・俳優の方に上演していただくという超貴重な経験をさせてもらえたんですね。

「まつとし聞かば」は、その卒塾課題として湊が書いた作品で、2020年12月にアイホールで初めて上演されました。その時演出してくださったのはコトリ会議の山本正典さん。私たちも大好きな作家・演出家・俳優の方です。

上演を、私ももちろん同期として見ていますが、それは印象に残る作品だったんですよねぇ。幻想的で、でもとても身近で、本当に美しいいい作品でした。

間違いなくこの作品は、湊にとっても大切な作品だと思いますし、でもきっと自分で演出して再演するのには、少し勇気がいる作品でもあったとも思うのです。好きな演出家さんの手によって、一度完成した姿を目撃しているわけですから。

だけど、私は今回それをとても楽しみにしています。大事な作品を、最後まで自分の手で、湊だったらどんな風にあの物語を表現するんだろうなぁという、本当に一観客としてのワクワクポイントです!

座組みのこだわりポイント

私からの前段が長くなってしまいました!背景はこの辺にしておいて、では本作品のメンバーからのコメントを紹介します!

撮れたてほやほや、絶賛稽古中であります

作・演出家/湊伊寿実より

この作品は、粟島にある漂流郵便局という場所に行って生まれた作品です。執筆当時は、色んなアレコレを詰め込みすぎて、もしかしたらこれではまとまらないかも…なんて考えもしたのですが、どうしても譲れなくて、色んなアレコレはそのままに物語にしました。

普段は自分が最終的に演出をする立場ということもあり、どうしても演出家の脳みそがよぎったりもするのですが、「まつとし聞かば」は卒塾公演で違う演出家の方に上演いただけることがわかっていたこともあり笑、書いてる時に「演出すること」をまったく考えずに書きました。(それが今返ってきたところなのですが・・)

劇塾での卒塾公演では、コトリ会議の山本さんが見事に演出してくださり、自分にはない色をまとった作品が生まれたと思います。その上演で、さまざまな可能性を感じたし、もっと掘り下げることができる作品だとも思うことができたので、今回の「ふたりごと」で、新しい場所、新しいキャスト、そして新しい演出でもう一度形にしてみようと思います。

俳優/森谷彩子より

最初に本をいただいた時、とてもグッときた作品なんですね。たくさんの要素が入っていて、すごく心にきたのと同時に、それをどこまで自分が表現できるんだろうと。個人的にも舞台が久しぶりでもあるので、全身を使ってその場に立っているということ、全身でこの作品を表現するということ、それ自体が難しくもあり楽しみな挑戦だと思います。

俳優/ガトータケヒロより

初演で演じられていた俳優さんがとても印象に残っています。まさかまさか自分がその役をやるとは思わなかったので、面白いですよね。初演をめちゃくちゃ意識しているわけではないんですけど、自分としてはじゃぁどう演じようかと。楽しんでいます。とてもいい話なので、それをちゃんと届けられるように頑張ります!

左:ガトータケヒロ 右:森谷彩子さん
こんな二人、味のあるふたりの”ふたりごと”です

公演情報

日時:
2022年
12月2日(金)20:00〜
12月3日(土)16:30〜 / 19:30〜
12月4日(日)16:30〜 / 19:30〜

※開場・受付は開演の30分前
※短編5作品の上演で各回約70分程度の上演を予定しています
(上演作品は各回とも同じです)

会場:
Café MURIWUI(カフェ ムリウイ)
世田谷区祖師谷4-1-22-3F
HP:https://www.ne.jp/asahi/cafe/muriwui/
※祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩7分

チケット:
チケット+1ドリンク別(500円〜)

ふたりごと割:5,000円/2人
U25割:2,500円
一般:3,000円
※U25割は、ご年齢を確認できる証明書をご持参ください

[ご予約フォーム]
https://www.quartet-online.net/ticket/futarigoto-tokyo

▶︎出演者情報など、さらに詳しくは、こちら

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