読書会 第124回 自由紹介型

昨日開催の読書会レポートです。

紹介本リスト

世界の偉大な日記図鑑 DK社

交通誘導員ヨレヨレ日記 柏耕一
メガバンク銀行員ぐだぐだ日記 目黒冬弥

杳子 古井由吉

語られたこと

図鑑を紹介いただき、値段が5千円弱と知り、図鑑の割には安いな〜と思ってしまった私は本に関する金銭感覚がバグっております。
上記のように正直な感想を告白すると、それぞれが持っている一番高価な本を紹介しあうという展開になった。
日記やメモを記録する手帳のことにも話題が及び、どんな手帳を使っているか、沢山書き込める大きな手帳か、必要最小限だけ記録する小さな手帳かを試行錯誤して選んだというお話をしていただいた。

交通指導員とメガバンク銀行員の本から、当事者にとっては当たり前の日常も客観的にみたら面白いと思われたり、おかしいと思われるようなことは他の業界でもあるのではないかと問題提起をしていただき、話が拡がった。

最後に私が紹介した小説の杳子。小説内で唯一の固有名詞で語られる「杳子」の特異な言動から病気であるかどうかに関わらず、ちょっとおかしいよねと周りから言われがちな人というのは、日常大小の差はあれ、いるのではないかという感想から皆さんにご意見をうかがった。
また、後半杳子の姉が「健康」という言葉を発するが、そもそも何を持って「健康」と定義するかということも問題提起されていると思い、そこもお話しできた。

まとめ

自由紹介型の読書会では、一般的にそれぞれがオススメの本の内容、感想を発表し、他の参加者から発表を聞いた感想、質問を投げかける。
紹介本を読んだことのない参加者は感想を聞いての印象で感想なり、質問をしなければならない。
対して私の読書会では紹介本を読んだことがなくても(ジャンルがバラバラなので余程のベストセラー、話題の本、古典的名著でない限り読まれていることは殆どない)、その本の伝えたいメッセージであり、テーマを深掘りしたり、拡げたりして双方向の対話が成立する。

本を沢山読んでいなくても、深く読み込んでいなくても、おしゃべりが好きなら何とかなるゆるい会なので、読書会に興味があってもなかなか参加する勇気が出ない方こそお気軽に参加いただきたいと思っています。

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