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高齢になった親と向き合う⑦

同族嫌悪

わたしより3つ上の兄
父と兄
とにかく反りが合わない

ひょっこり兄貴と
団塊の世代of the父


実家には全く寄り付かない兄

兄が住んでる市は
実家から車で
高速道路だと約1時間
国道だと約2時間

遠いっちゃ遠いけど

お正月やお盆にも帰省しない


母は
兄が元気に頑張っているならそれで充分
と言う

父は
うるさいから来なくていい
と言う

だけど内心2人とも
兄のことを心配してるし
たまには帰ってきて欲しいのだ



わたしから兄に母の病状を伝えた

兄は
『おれが行ったらお母さんが
     びっくりするから行かないわ』
 と言いだした

『会える時に会った方がいい』と
 わたしの夫が言ってくれた



改心したひょっこり兄貴が
母の病室にお見舞いに来た
画材を母に渡していた

母が学生時代に描いた油絵の話しを思い出して
また絵を描いて欲しかったのだろう


母はにんまり
『さすが私の息子だわ』と嬉しそう


絵どころじゃないけど
兄が母を想ってくれて選んでくれた画材に
ストーリーを感じたのだろう

母はそうゆう人


父とわたしは何も言わずに席を外した


心の中で
『それどころじゃない』とつぶやいた
父も恐らくそうだろう 追加で
『元気な時にくれよ』とも思っていそう


12月31日の大晦日に
ひょっこり兄貴が
実家で年越し帰省することになり


耳なりがするほどの
嵐の前の静けさだ



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