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ダイエット

かれこれ1年半ほど前、レンタルスペースのお客さんに「痩せてみませんか?絶対に綺麗になると思う。」と言われた。なんの冗談だ?と思いつつ、ジャズの先生に「ジャズは人に夢を見せるのよ、少し痩せた方が良いと思う。」と言われたことを思い出した。サイズは3-4L、高血圧に高コレステロールに脂肪肝、そして年齢的に太りやすく痩せにくい。綺麗云々はともかく...痩せた方がいいに決まってるじゃん。

そもそも子供の頃からポッチャリで、運動会で走れば笑いの種となり、常にジャイ子のような女の子だった(おまけに絵も描くぞ)結婚の前後でダイエットを決行したが、ちょっと太めの花嫁は2人の子どもで各6キロ、ストレス太り6キロを加えて計18キロ増量してしまった。人生大半をこの体重で過ごすと、この体以外の自分は想像できず、当然のようにデブ話をすると「それって自虐ネタですか?」と溜息をつかれ、意味が分からず憤慨したものだ。

さて、話は戻り「痩せてみませんか?」のお客さんは、ダイエットのアドバイザーとして走り始めたところだった。美味い話で引っかけて、サプリや器具を売りつけドロンするのか?と思ったら、かなり真摯に誘ってきた。「絶対に2ヶ月で痩せます!任せてください!」なんちゅー豪語な...と思ったが、たった2ヶ月なら騙されるのも良いかもと、案の定サプリを購入、もちろんアドバイスは有料...でもでも一か八か賭けてみよう!年齢的に自分の力じゃ痩せられない。

そうして始まったダイエットだが、食事制限があるので、家族にカミングアウトしなきゃいけない!これが良かった。「はっはっはっ、まあ、頑張って〜!」と主人が笑い飛ばした。火をつけたのは言うまでもない。6人ほどのグループで、週1回1時間、リモートでアドバイスを受けるのだが、食事レコーディングから体重から全公開で話し合う。だんだん厳しくなる食事制限だが、必然的に競争心が生まれ、意外に挫折しないのが不思議だった。太る理由やデメリットの講義を交えながら2人のアドバイザーが淡々と指導する。そして、アドバイザー自身もダイエット経験者なので体験談がリアルな上、隙がない。

アドバイザーは食事制限を守れなくても怒らなくて、
「食べちゃったのか〜仕方ないから次頑張ろうね。」と言う。
目一杯反省していると、効く効く!

そして果たして、なんと2ヶ月で10キロ減量!
調子にのって、もう1クール追加して4ヶ月で計20キロ痩せてしまった。
その後、2キロ戻って18キロ(笑)あはは...
心はデブのままなので、未だ思わず大きいサイズを選んでしまうけど、この後に及んで人生が変わった。綺麗かどうかはともかく、騙されて良かった!なんてったって、足が組めるぞ!

ただ、せっかく痩せたのに、コロナ禍のせいで誰に見せびらかすことも出来ず、そしてマスクのせいもあり、1年半も経つのに、ほとんどの友人が私に気づかない。面白いので黙ってそっと近づくことにしている。



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