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21. 動きを積み重ねる

“動き” とは何だろうと考えていた。
特に身体の動きについて。
形のあるものが自らの力、外からの力などによって向きを、形を、状態を変え続ける、視覚的時間かなと捉えてみる。

地上の物体は振動と摩擦でその場に在れたり、動いたりする。光があたり陰ができ、その様子を見ることができる。
多くのものが多分現実に存在して、その存在は与えられた五感で確かめることができる。

五感全てが動きを伴う。動き自体には軌跡はあっても実体は無く、実体の無い動きで実体のあるものの存在を認識する。おもしろいなと思う。


noteには、自分の中にブランクスペースを作りたくて、文章をかき始めた。人にどう映るかを全く気にしないことはできないけれど、読まれる場にかく緊張感を忘れないことと、自分にだけは正直にかくことは最初に決めた感覚で守れていると思う。
その分、読み返した時、気持ちは複雑になる。でもかいている時の精一杯は自分だけが覚えていて、それを大切にしていたい。

文字は不思議で、組み合わさると表情が表れる。
その時のコンディションで、引き込まれる表情は異なり、自分の文章にどことなく関連付いて紹介される、たくさんの文章をその時どきの流れで読んできた。
内に悩みや悲しみを抱えている人がこんなにも多くいるんだな、と驚いた。ここは数ある場の中の1つで、自分はそこまで選んで見ているつもりは無いのに、こんなに。

苦しんでいる、苦しんだことのある人がたくさん居るのは悲しい反面、立ち上がりたくて文字にしている人、経験を共有してくれたり、他の誰かのために活かしている人がほとんどで、みんな頑張っていると知って、顔を上げる力をもらえている。

顔を上げていられる時間が増えてきたら、頭や心に集中してしまっていた意識を身体にも向けてあげたくなった。同じ実体の無いものの中で、“感情” から “動き” に意識をシフトして、頭を休めてみようと思えた。

動きを積み重ねると、心地よい や、美味しい、きれい や、楽しい が後に続くのを幾度も体験してきたのだった。
いずれ、動かなければ、動きは積み重ならない。
動こう。







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