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新章開幕|EAGLE通信 2022-23

 昨シーズンはWeekly FE名古屋という形で毎週noteを更新してきましたが、ぶっちゃけ大変だったので、昨季よりも充実した内容をお届けできるように、今季は不定期更新でやっていきます。ホームゲームの後はできるだけ更新するようにしたいなあと考えてはいますが、さてどうなることやら。
 今季も変わらず自由気ままに好きなことを書いていきたいと思いますので、よろしくお付き合いいただければと思います。

※今季からB1に戦いの場を移したこともあり、初めてこのnoteをご覧いただく方もいらっしゃるかもしれないので念押ししておきますが、単なるいちファンの趣味で更新しているnoteであり、クラブ公式やメディアとは何の関係もありませんので、その旨ご理解ください。

プレシーズンマッチ感想

 公表されているだけで、名古屋D、A東京、北海道とプレシーズンマッチを行ったFE名古屋。
 北海道との試合は配信がなかったため内容はわかりませんが、それ以外の試合から受けた印象をオフェンスとディフェンスに分けて紹介します。

◉オフェンス

 チームとしては、シュートを打つべきところで打たずにドリブルやパスを選択してしまい、かえってオフェンスを難しくしてしまう場面があった印象。これには、まだB1のレベルに慣れていないことも原因のひとつかもしれない。
 たとえば、6割方フリーでシュートが打てる状況があったとして、B2ではそこで打たずにパスを回した方がよりよい状況を作れたところが、ディフェンスのレベルが上がるB1では、そこで打たないともうそれ以上のシュートチャンスは作れない、ということもあり得る。
 これに関してはシーズンを通して判断の精度を上げていくしかないと思うが、かといって前半戦を諦めるわけにはいかないので、特に前半戦は、昨季B1でプレーしていた中村浩陸や葛原大智、B1でのプレー経験が豊富な笹山貴哉といった選手たちに期待したい。

 個人の出来に目を向けると、特にジェレミー・ジョーンズはすごくコンディションが良いと感じた。
 昨季はシーズン終盤からプレーオフにかけて活躍の度合いを増していが、今季は開幕前から絶好調といった印象。このままの勢いで、B1でも十分に活躍できるというところを見せつけてもらいたい。

 一方、アンドリュー・ランダルにはもっと活躍してほしいというのが率直な感想。
 流れの中からのシンプルなキャッチ&シュートやドライブを得意とするジョーンズに比べると、ランダルはディフェンスと相対した状態からの1on1を得意とするだけに、マッチアップする相手のレベルが上がったことによる影響がより大きいのかもしれない。
 ただ、そこで活躍してもらわないと困るのも事実であり、それができる能力はあると信じているので、今後に期待したい。

◉ディフェンス

 昨季までのB2での試合と、B1のチームとのプレシーズンマッチとを見比べて感じたのは、B1のボールハンドラーのスキルの高さと、ウィングの高さ&頑強さ

 B2では、ピック&ロールに対するビッグマンのショウディフェンス、あるいはダブルチームでボールハンドラーを潰せていたのに、B1では簡単にパスを捌かれ、フリーになったビッグマンにボールが渡って得点されてしまうという場面も散見された。
 ボールハンドラーにプレッシャーを掛けるのは大事なことだが、それをかわされると一転してピンチになりかねないので、その辺りのバランスに注目したい。

 また、B1のチームにはB2よりも高さと頑強さを備えたウイングの選手がいることが多く、そこのマッチアップでのポストプレーからディフェンスを崩されることもあった。
 高さはもちろん、頑強さも一朝一夕で何とかできる問題ではないが、ポストプレーはテクニックで守れる部分もあるし、個人でもチームでもより良い守り方を模索してほしいと思う。

 一方で、今季のFE名古屋の編成に対して目にする機会が多かった「ビッグマンの高さ不足」については、個人的にはそれほど気にならなかった。
 結果的に相手の外国籍ビッグマンにフィニッシュされる場面は多かったものの、先に挙げたボールハンドラーのスキルや、ウィングの高さ&頑強さによって生み出されたズレからディフェンスを崩され、相手のビッグマンをフリーにしてしまった結果でしかなく、ビッグマンの高さ不足やパワー不足によってやられた印象はない。むしろ、ビッグマンとしては比較的アンダーサイズであるランダルやジョーンズだが、相手のビッグマンとの1on1ではかなり守れていた方だと思う。
 仮にランダルやジョーンズをより高さやパワーがある選手と入れ替えたところで、相手のビッグマンとマッチアップできる位置にいなければ何の意味もないと考えると、選手を一人二人入れ替えたところで解決する問題ではなく、やはりチームとしてどう守るかこそが重要だと感じる。

◉まとめ

 総合して、まだまだ課題はあるけれど決してB1で戦えないレベルではないと思います。特にチームとしてのディフェンスの強度は昨季から高い水準を保っており、B1でも十分に通用すると感じました。
 それでも更に精度の高いオフェンスでディフェンスを崩してくるチームや、圧倒的な個の力で理不尽に得点を奪ってくるバケモノがいるのがB1ですが、1つ1つのプレーに一喜一憂することなく試合を通じて自分達にできるプレーをやり切ればちゃんと戦えると思います。
 オフェンスについてはB1のディフェンスレベルにまだ戸惑いも見られますが、ひるむことなく全員が積極的に仕掛けていってほしいですね!

FE名古屋新戦力紹介

 今季新たにFE名古屋に加わった、中村浩陸(←大阪)、葛原大智(←北海道)、ジョナサン・ウィリアムズ(←海外)の3選手について、昨季の成績とプレシーズンマッチでの印象に基づいて紹介していきます。

◉中村浩陸

 177cm76kgのPG/SG。まだ24歳と若いが、大阪エヴェッサで特別指定選手契約を含め3シーズンを過ごし、B1の経験は十分。
 オフェンスでは3Pにもドライブにも期待できる選手で、左利きながら右手でのフィニッシュも上手く、ドライブからのレイアップやフローターは大きな武器になりそうだ。ターンオーバーが多めなのが気がかりだが、石川海斗&笹山貴哉の両PGと切磋琢磨する中で判断力を高めていってもらいたい。
 またディフェンスに関しては、スピードのあるPGに対するディフェンダーとしては既にチームNo.1かもしれない。B1には富樫勇樹(千葉J)、河村勇輝(横浜BC)、齋藤拓実(名古屋D)などなどスピード自慢のPGが数多くいるので、ディフェンス面での活躍にも期待だ。

◉葛原大智

 今季でプロ6年目となり、若手から中堅になりつつある189cm90kgのSG/SF。
 持ち味はフィジカルなディフェンスで、それにリズムを乱された相手がフラストレーションを溜めてテクニカルファウルを吹かれることもしばしば。ディフェンスのチームを標榜するFE名古屋にフィットすること間違いなしの選手だ。
 オフェンスでは思い切りのよいプレーが魅力的で、チャンスとなればドライブでも3Pでも積極的に仕掛けていく。特に3Pは、特別指定選手時代を除けば昨季は1試合あたりの成功数、成功率ともにキャリアハイ。今季も同様の活躍を願いたい。

◉ジョナサン・ウィリアムズ

 昨季はイタリアのセリエAでプレーし、今季がBリーグ初挑戦となる206cm103kgのPF/C。ゴンザガ大時代にはジェレミー・ジョーンズや八村塁とともにプレーしていた選手。
 利き手である左手でのフックシュートと高い身体能力を生かしたダンクが目を引くが、3Pを打てるシュートレンジの広さも兼ね備えているのは心強い。ピック&ロールからのフィニッシャーとしても一流で、アリウープダンクにも期待できそうだ。
 ビッグマンとしてはやや細身でパワー負けが心配だが、機動力の高さとジャンプ力はリムプロテクターとして申し分ない。ゾーンディフェンスでは昨季のブライアン・クウェリに代わってゴール下のポジションを務めることになりそうだが、コート全体を一番よく見渡せるポジションとなるだけに、ディフェンスのリーダーとして判断よく周りの選手へ声掛けができるかにも注目したい。

終わりに

 さて、いよいよ開幕が目前に迫った2022-23シーズン。FE名古屋はAwayの茨城ロボッツ戦で開幕し、Awayの京都ハンナリーズ戦を経て、10/15(土),16(日)の川崎ブレイブサンダースとのHome開幕戦を迎えます。
 昇格したばかりのFE名古屋にとってはどのチームも格上の相手ですが、変に気負い過ぎることなく、まずは自分たちのバスケットに自信を持ってやり切ってほしいですね!
 B1に新たな風を吹かせましょう!

(終)

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