生個展。

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すでに世の中の趨勢は個展に「生」をつけなければいけないようになっていた。生個展ってなんだ。つまり普通にギャラリーを訪ねて絵を観るということですけどね。ふつ〜。しかしそんな普通がまかり通らなくなった2020年。あと2ヶ月ちょいで終わりですよ。ほんとですか?covid19からの展開が早すぎて早い。室内にしかいなかったのにもう1年が終わろうとしているが、よく考えたら昔から室内で仕事しててほとんど外に出ないっちゃー出ないので生活様式はほぼ変わらない。

だが外にでるのを極力抑えていたため、自炊が増えた。生協のパルシステムに加入してしまったが、これは自宅室内労働者にはとてもありがたいシステムなのだな。前からはいっておけばよかった。というわけでこの半年、自炊が充実した。最近のヒットは鮭ときのこの炊き込みご飯だ。食べ過ぎた。

さて以前やったオンラインの電個展「えんぴつ2」を本体のギャラリーハウスMAYAで生個展をやらせてもらった。客入れは予約制にしてお客さんには不便を強いたが、あの時点ではベストな選択でした。ご理解とご協力に本当に感謝してます。おかげさまで絵も好調に買われていき、ギャラリーともども赤字にならずにすみました。かさねて御礼を。

この時期に絵を観に来るのがうれしい、との声が多かったんですよ!とMAYAのレンさんが弾むように伝えてくれた。開催前はとても悩んでおられたので、ああよかったなあと素直に思ったのだった。絵を描くという極私的な行為を他人が共有してくれることは割と奇跡だと思っている。もちろん人それぞれの接し方ではあるけれど、ごはんを食べる、寝る、みたいなプリミティブな行為により意味を加えてくれるという意味で娯楽は存在している。猫の娯楽が日向で寝こけることだとしたら、猫からそれを取り上げたら荒んだ猫が誕生するんだろう。娯楽はけして余計なものではなくて、動物には欠かせないものであり、人間にとっては絵を観る、マンガを読む、映画を観る、スポーツをする、様々な娯楽が「日向で寝る」ようなものなのだと思う。

まあそんなたわいもないことがオレの本質にあるということです。

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