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おいしい珈琲の淹れ方

誰もが知りたい、おいしい珈琲の淹れ方。

珈琲の好みは人それぞれで、こだわりだしたらきりがありません。
豆の鮮度や器具の種類、お湯の温度、蒸らしや抽出時間、いろいろありますが、そういう知識や技術的なことは他に素晴らしい記事がたくさんあるのでお任せするとして、日々カフェで珈琲を淹れるわたしがご紹介するのはとても簡単なことです。

ある程度の豆の品質や技術的なことをクリアしたうえで、大事なコツがひとつあるのです。
それは、淹れるときに飲む人のことを考えて「おいしくなーれ」と祈ること。
これも結構おいしくなるコツの一つと信じています。
だって、そうすればおいしく飲んで喜んでもらおうと、丁寧にきっちり淹れることになるからです。

映画『かもめ食堂』を思い出します。
フィンランドで一人食堂を始めた主人公が、ある日やってきた男からおいしく珈琲を淹れるコツを教わります。
それは、粉の中央を指で押して「コピ・ルアク」と唱えて淹れること。
コピ・ルアクとは、珈琲の果実を食べたジャコウネコの排泄物から採った貴重な珈琲豆のことです。

でも、教えてくれた男は言います。

「他人に淹れてもらった珈琲はおいしいんだ」

映画『かもめ食堂』より

おいしい珈琲の秘密は、人に淹れてもらうこと。
自分でできることでも、誰かにやってもらうと一味違います。
シャンプーだってマッサージだってそうですよね。

人にやってもらうのは、単に自分の手間を惜しんでラクすることではなくて、自分以外の誰かに思いやってもらって、労わってもらうから気持ちがいいのです。
自分ひとりじゃ味わえないから、一味違うのかも。
何もかも一人で全部できたとしても、いつでもすべて背負う必要はないのです。

今日は誰かに丁寧に淹れてもらったおいしい珈琲、いかがでしょうか。

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