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シャツとエプロン

新しくタルトリング(セルクルともいう)を買った。

サイズ違いのセルクルを使って、『リースタルト』を作ってみた。

イチジクのリースタルト



20代の頃は、自由に使えるお金が本当になくて、今のこの仕事(カフェの仕事)を始めたばかりの頃も、時給換算したら高校生のバイトの方がお金持ちなんじゃないか、と思うほどに、『自分のために自由に使えるお金』というものが少なかった。

だから服を買うにしても靴を買うにしても基準は『その服でお店に出ても大丈夫かどうか』だった。

オンとオフで服を分けるほど、服にお金をかけることができなかったので、自然にオンでもオフでも着れる服(履ける靴)を選ぶようになった。
(なんなら、そのままの格好で新聞取材や雑誌取材を受けたり、かしこまった会議に出席しても大丈夫なようなくらいの、セミフォーマルなくらいの感じ)

先日、フォローしている京都の書店『恵文社』のnoteを見ていると、『モリカゲシャツ展』をしている、ということで行きたくなった。

『モリカゲシャツ』のシャツを買ったのは20代の頃。

お店を始めてまだ3年が経った頃だったから、たぶん、25歳くらいの時にネットで買った。

その時の『モリカゲシャツ』のHPに書かれていたキャッチコピーは

『オフの日のシャツ』

だった(と思う)。

その言葉に惹かれて、ネットでシャツを注文した。


初めて買ったモリカゲシャツのシャツは、全体が厚手の黒い生地で、袖口の裏地が茶色になっていた。

黒いシャツの袖口を折り返すと、その裏地の茶色が見える。

仕事柄、袖を一度折り返してから捲り上げて作業をするので、その裏地の茶色が、黒いシャツの差し色になっていて、とても気に入っていた。

ほんとは、フルオーダーメイドやセミオーダーメイドでシャツを作ってみたかったのだけど、当時はそんなお金がなかったので、レディメイドのシャツを買った。(それでも1着のシャツの値段としては結構高かったと思う)

その後しばらくして京都の直営店に行った時に、ギャルソンエプロン(腰から足首までの長いエプロン)を買った。

そのギャルソンエプロンは、黒いシャツの袖の裏地と同じ色の茶色だったので、上下で着用するとセットアップのような組み合わせになった。

秋・冬はよく、モリカゲシャツの厚手の黒いシャツとギャルソンエプロンの組み合わせでお店で働いていた。

そのシャツとエプロンの組み合わせでお店に出ると、妙に仕事に対して誇らしい気持ちになれたのを今でも覚えている。
(そしてそのままの格好で買い物にも行っていた)

ギャルソンエプロンは汚れて、だいぶ傷んでしまったので捨ててしまったけど、厚手の黒いシャツは今でもハンガーにかかっている。

今よりもガリガリに痩せ細っていた20代の時に買ったそのシャツはほぼぴったりサイズで、その頃よりは肉付きが良くなった今は、少しキツいサイズ感になっている。

実はここ2ヶ月くらいで体重が4キロ減った。

それでもいわゆる理想体重にはもう少し多いくらいなので、頑張ってあと5キロくらいは落としたいと思っている。


体重が自分が設定した目標体重にまで落とせたら、20代の頃はできなかったシャツのフルオーダーを、同じ生地、同じデザインで、そして同じく袖口の裏地と同じ色のギャルソンエプロンも作ってもらいたいと思っている。

ハンガーにかかっているシャツを持って、お店に行って、

「このシャツと同じ生地で、フルオーダーシャツを作ってください。そしてギャルソンエプロンも作ってください」

なんて、言える日が来るだろうか….

とりあえずダイエットを頑張りたいと思う。

そしてとりあえず『恵文社』の『モリカゲシャツ展』を見に行ってみようと思う。



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