にっこり笑ってフリージャズ その8

番外編・追加情報です 

1970年代、宮城県のジャズ喫茶のマスターたちが集まって「Live Circle」という団体を作っていました。結束して大がかりなライヴ・コンサートを開催しようというものです。
(「その1」に載せた『ジャズ批評』ジャズ喫茶特集1976年版に掲載された宮城県の店を参照ください)

そのLive Circleが主催した1974年のコンサート打ち上げ写真が出てきたのです。内容は菊地雅章クインテント、会場は不明です。当時アヴァンの従業員だった私も記憶にありません。仙台電力ホールだったのか、仙台市民会館だったのか。

菊地雅章クインテント:菊地雅章 pf. 日野皓正 tp. 峰厚介 ts.
           ジュニ・ブース b. エリック・グラヴァット ds.

写っている人たちを左から順に紹介します

カウント(仙台市)の朴沢さん(現在のカウントのマスター)
スイング(仙台市)のマスター
クルーザー(石巻市)のマスター(椅子に座っています、故人?)
カウント(仙台市)の初代オーナー福原さん(故人)
ジャズ&ナウ(仙台市)のマスター中村さん(故人)
峰厚介さん(椅子に座っています)
プロモーターAI MUSICのスタッフ(鯉沼利成さん?)
アヴァン(仙台市)のマスター森さん(故人)
ジュニ・ブースさん(椅子に座っています、2021年7月にお亡くなりになりました)
コーヒーカップ(古川市)のマスター(いちばん前に座っています)
打ち上げの店の女将
日野皓正さん
マル(仙台市)のママ(座敷に座っています)
菊地雅章さん
マル(仙台市)のママのご主人(座敷に座っています)
エリック・グラヴァットさん(座敷に座っています)
ベイシー(岩手県一関市)のマスター菅原さん(立っています、特別参加?)
アド(仙台市)のマスター徳川さん(座敷に座っています、Live Circle代表)

このクインテットはアルバムを録音しており(1974年7月3日)、6月からの全国ツアーを終えてスタジオに入ったということです。そのツアーの1ヶ所が仙台だったということですね。

「Live Circle」は、このあとキース・ジャレットクインテットを仙台市民会館大ホールで開催(年度は忘れました)したあとに解散したはずです。キースのコンサートと同じ日に同じ仙台で偶然にもハービー・ハンコックのコンサートが仙台電力ホールで開催され(主催は民音です、『ヘッドハンターズ』がベストセラーになった頃)、終演後の路上でキースとハービーがばったり出会ってハグした、という伝説を残しました。

フリージャズが出てこない(ジュニ・ブースさんはサン・ラ・アーケストラのメンバーでしたけれど)のは仕方ないのですが、今回の締めに同じ1974年の録音を。フリージャズではありませんが、ジャズ喫茶でも流れていた同時代の音楽です。

原盤は2枚組LP。下のリンクは1枚目のA面
タージ・マハル旅行団 August 1974


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