内緒
星が見えない夜のこと
時間を掛けて言葉を紡いだ
それは胸の内に、ひたすらに隠すためであって
伝えなくても伝わらなくても良かった
だって、どんな気持ちも全部自分のもので
分かって欲しいなんて無理だと悟ったから
寂しいこと言うよね
内緒にして苦しくなるのも、それは選ばなかったからで
息をしてやり過ごしては後悔を繰り返してしまうのも
眠って起きたら笑えていた頃が羨ましくなった
忘れてしまえば幾らか楽になれただろうに
それを許さないのは他でもない自分自身で
仕方なく諦めて眠ることにする
独り言が落ちていった。
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