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大河ドラマ「光る君へ」への期待と感想

大河ドラマ「光る君へ」の放送が始まった。って、第1話の感想を書きたいって思っているうちに、第2話の放送も終わり、もう第3話の放送も迫ってきてしまった。

第1話放送後、初回視聴率が大河ドラマの歴代ワースト1位というニュースが出ていて、主演の吉高百合子ちゃんがそのことに触れているpostをたまたま見た。

TVerや他の配信サービスでもドラマを視聴できる今、視聴率ってそんなに重要なの?

前作の大河ドラマ「どうする家康」も視聴率があまり良くないというニュースをよく目にしたけれど、個人的には歴代の大河ドラマの中でも上位に入るぐらい面白い作品と思っているし、数字のことを取り上げているニュースを見るといつもモヤモヤする。

平安時代中期が舞台となる「光る君へ」。
大河ドラマの定番である戦国時代や幕末の歴史を好きだという人にとっては、おそらく興味を持ちにくい。そういったことが初回視聴率にも影響しているのかもしれない。でも私にとっては、これまであまり描かれることがなかった平安時代であるということが、かえって期待度が上がる要因になっている。

主人公である紫式部について私が知っていることなんて「源氏物語」の作者ということぐらいだ。あとは、藤原道長が関わってくるのだろうなということぐらい。

大河ドラマは歴史上の人物が主人公となるが、あくまでフィクションとしてドラマは制作される。平安時代の史実に関する情報が少ない今作は、よりフィクションとして創られる部分が多くなるのでは?
もしかしたら「源氏物語」をも超える濃い内容の物語が創られるかもしれない。そして、平安時代についての知識がほぼゼロに近い私にとっては、これまでの大河ドラマみたいに「そろそろ本能寺の変かな?」とか予想できてしまうこともないので、新鮮な気持ちでストーリーを楽しめる。

そんな期待を抱きながら、第1話を観た。

第1回「約束の月」

ドラマ「いいね!光源氏くん」を観ていたからか、「平安時代の貴族たちって和歌を詠んで穏やかに過ごしているんでしょ?」と、なぜか初回は平和な感じで始まると思い込んでいた私は、いきなり衝撃を受ける。

まず冒頭シーン、ユースケ・サンタマリア演じる陰陽師・安倍晴明から始まったところも、不穏な空気が漂う。

そういえば陰陽師って、結局何をする人なんだっけ?
気になったので、とりあえず公式サイトの人物紹介を確認した。

陰陽師  安倍 晴明(あべのはるあきら)
ユースケ・サンタマリア

陰陽師(おんみょうじ)。陰陽寮に属する天文博士。並外れた占いの才能を持ち、常人にはない力があると畏怖される存在。天皇や貴族の生活はもちろん、政局にも大きな影響を及ぼす。

「光る君へ」公式サイト人物紹介より

占い師っぽいけど、呪術師のようなこともしていそう。
ちなみに「陰陽師0」という映画も4月に公開される。安倍晴明を山﨑賢人さんが演じているようなので、こちらも個人的には楽しみにしている。

そして、この時代の権力争いのドロドロ感がすごい。
確かに「源氏物語」でもそんな内容も出てきた気もするけど、これはなかなか見ごたえのあるドラマになりそうだと、初回から引き込まれたのだった。

第1話では、主人公まひろ(紫式部)はまだ子ども時代なので、吉高百合子ちゃんではなく子役の落井実結子ちゃんが演じている。本当に最近の子役の子たちって、みんな素晴らしいよね。
まひろと三郎(藤原道長)の出会いのシーンは、和やかな雰囲気だ。
藤原道長は後に最高権力者となるが、子どものころの三郎は、権力に興味がなさそうに見える。それが今後どのように変化していくのかも気になるところ。

そんな三郎との楽しい時間から一変、まひろのこれからの人生に暗い影を落とすような事件が起きる。母ちやはが目の前で殺されてしまうという衝撃シーン。
母親が殺されたという史実は残っていないが、この仇が三郎の兄である藤原道兼で、権力者によるもみ消しのようなものがあったというストーリーにすることで、あり得なくもない話だと思わされる。

それにしても、三郎の兄である藤原道兼がひどい人物像で描かれている。弟や身分の低い者にも平気で虐待をしていた。
道兼役の玉置玲央さん、大奥season2で初めてお名前を知ったけど、大奥ではとてもいい人だったのに。いや玉置さんは悪くないんだけど。

とにかく、第1話からかなり引き込まれる内容だった。
脚本は、これまで数々の名ドラマを担当してきた、あの大石静さん。
今回の大河ドラマには原作がない。幼少期のころの話についてはまったく史実も残っていないので、完全に大石さんのオリジナルとのこと。同じ時代に生きていたのだから幼少期に二人が出会っていてもおかしくないでしょ。というようなことをインタビューでおっしゃっていた。

その出会いのシーンは「源氏物語」のあるシーンに重なると、SNSなどでも話題になっていた。私は「源氏物語」そのものをまともに読んでおらず、光源氏のお話については、漫画「あさきゆめみし」から得たものがほとんどだ。しかもはるか昔に読んだ記憶しかないので、そんなオマージュがあったことにすぐに気づくことができなかったのが少し悔しい。
きっとこの後のドラマでも「源氏物語」に重なる、というか融合のような感じで作られるシーンもまだまだ出てきそう。
今後のドラマを楽しむためにも、この機会に「源氏物語」をちゃんと読んでみよう。と思った2024年の冬である。

そして第2話も面白かった。

第2回「めぐりあい」

第2話では、成長したまひろ(吉高由里子)と三郎(柄本佑)が再会する。
お互いにまた会いたいと願っていた相手ではあったものの、2話ではまだ展開が大きく動くことはなかった。今後の二人の関係がどう変化していくのかとても気になる。これってやっぱりラブストーリーになるの?
あと、権力争いのほうも、一層激しくなってきている。

2話観終わった今、もっとこの時代のことや紫式部について知りたくなってきた。知識がないほうが新鮮な気持ちでストーリーを楽しめると思っていたけれど、あまりに知らなすぎた。ちょっと勉強してみようなんて思ったりしている。
とにかく「源氏物語」を読まなくては。
と言いながら、やっぱりまた漫画「あさきゆめみし」に頼ることになりそう。

ここまでストーリーのことばかり注目してきたけれど、今回の大河ドラマは視覚的にも楽しめる要素が多いのではないでしょうか。十二単など平安貴族たちの華やかな衣装や、貴族の暮らしを表現しているセットなども、気になる。NHKさん、そのあたりはとてもこだわってると思うので。
それから、まだ登場していないイケメン俳優とか、個人的には気になっている。

それにしても登場人物、藤原さんが多すぎない?
ぜんぜん名前を覚えられないんだけど。

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