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ベトナム出身のスピリチュアルマスターが創業した、世界的なヴィーガンフードフランチャイズに行ってきた

宗教メシの魅力

「宗教メシ」というジャンルをご存知だろうか。宗教団体が運営する飲食店や食事会は多く、特に新宗教や、それに準ずる様相を呈することが多い思想団体、マルチ商法などに関係するものはウォッチャーの会話に登場することが多い。それらをまとめた同人誌を発行しているサークルも複数存在する。

筆者が売り子を手伝った『カルトカフェめぐりのススメ』(2022年の冬コミに出展)は午前中で完売した。各方面から怒られる可能性が高いため、表立って特集するのは難しいものの、関心を持つ人が多いジャンルではあると筆者は思う。

ちなみに『カルトカフェめぐりのススメ』製作者によれば、「マルチ商法やニセ科学系の店は大体美味しくない」そうだ。

世界的なヴィーガンフランチャイズとスピリチュアルリーダー

筆者が2023年7月某日に向かったのもそんな店だ。世界各国に店舗を展開するヴィーガンフランチャイズ、ラビング・ハット(Loving Hut)の東京店が閉店(閉店理由はビルオーナーの変更とのこと)するというので行ってきたのである。

このレストランが他の宗教メシと一線を画すのはその規模だ。ラビング・ハットは世界35カ国以上に事業展開しており知名度も高い。このフランチャイズを運営しているのは後述するスピリチュアルリーダー、チン・ハイであるものの、ヴィーガンレストランとして普通に紹介されていることも多い。

35カ国以上に展開している

一方、「カルトが運営しているヴィーガンチェーン」として紹介している記事もまた多くあり、この落差は筆者の興味をそそった。調べ始めたところで閉店の情報を知ったため、チャンスを逃すまいと神保町へ向かったのである。

食事は美味

ラビングハット東京は神保町の路地に鎮座していた。外観からはエスニックな雰囲気が漂う(ラビングハットではメニューが統一されているわけではなく、各地のオーナーがかなり自由に運営しているようだ)。

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