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ゲムマ2023秋を振り返る

割引あり

 ゲームマーケット終了しました! ご参加&ご出展された皆さま、お疲れ様でした!!!

 今回、当方の新作『その案件、弊社なら1金で受けれますが?』の売上は好調で、1日目の持ち込み分は開始3時間で終了、2日目で残り在庫分も売り切りました。販売数は194点となります。初版は200部でして、4点は身内販売用、1点は自分用、1点はサンプル供出なので、これにて初版200部完売となります。やったぜ!

 ただ、Xのタイムラインを見ていると景気が良かったのは当方だけではなかったようで、複数のサークルさんの完売報告を目撃しました。おそらくはゲムマ自体の来場者数が多かったのもあるかと思われます。


 体感的には2023春の来場者数をさらに超えていたのではないか……と。


(と、書いてたら、実際の数字が出てきた。やはり多い! コロナ前の勢いにかなり近付いてきた!!)


 当方では毎回、バナナの叩き売り感覚で販売をしています。ゲムマの文化はコミケなどとは全然違うんですよね。コミケなどの同人誌即売会では、売り子さんは黙って座ってお客さんと目を合わせない……といったスタイルが一般的ですが、ゲムマでは売り文句を連呼し、通行客を引き止め、熱烈なセールストークにより商品をアピール……といったスタイルが取られます。この辺は売り物の違いもあるのでしょう。一人で楽しむ読書と複数で楽しむボードゲームの違いですね。

 今回の新作『その案件、弊社なら1金で受けれますが?』は糞クライアント&下請けの苦渋体験ゲームということで、その辺りを売り文句として連呼していました。

「下請けの足元を見て労働力を搾取!
劣悪な条件で契約を締結!
下請け同士でダンピング!
内部留保を高めて勝利を目指す
企業ロールプレイ、交渉とダイスのゲームです!!」

「搾取!」「締結!」「ダンピング!」と韻を踏めたことが嬉しくて、ずっと連呼してました。もはや詩ですよ、ポエム。

 そんな『その案件、弊社なら1金で受けれますが?』ですが、今後、増刷の予定です。おそらく一ヶ月ほど掛かると思いますが、Amazonなど通販でも販売予定ですので、よろしくお願いいたします。

 またVR版も販売中です! こちらもよろしくお願いします!

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 さて、以下は打って変わって(文体も変えて)、数字とデータを交えた売上や原価に関する話です。かなり生々しい数字が出てくるので有料とさせて頂きます。基本的にはボドゲ製作者、特に専業作家を目指されている方への指針となることを目的とした内容となります。


■「最終売上は予約数のおよそ2倍」説を検証


 今回、1日目は早々に在庫切れとなってしまったが、それはこの経験則による予測が外れたためである。ここで過去の予約数と実際のゲムマでの売上を確認してみよう。

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