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鍋日記(4)

本日(11月22日 水曜日)のmenu
ドリンク
 ウォッカのウーロン割
フード
 納豆と薬味を油揚げで包んで焼いたやつ
 茄子の生姜焼き
 いぶりがっこクリームチーズ
 ごまとたまねぎのスープ(リケン粉末スープ入り)
 金時豆を甘く煮たもの(出来合い)

ありえないほどいい日だったから鍋どころか煮込むのも全くのゼロだけど投稿

今日も安定の昼過ぎ起床
丸一日必須講義だってのに
大学では映画や映像を

寝ぼけ眼で水曜日について考えていた。水曜日はあまり好きじゃない。某ビール名や某ショップ名でも引用されているように、なんだかお洒落だけど、だからかな。気合を入れなきゃならないような焦りがちょっと出る。上手く波に乗れたなら素晴らしい日になるけど。駄目でもどちらにせよ一週間のうち一番頑張らなきゃならない日なんだ。馬鹿みたいでしょ?今日は久しぶりに波に乗れた。嬉しい出来事がいっぱいあったんだ!もう起きた時から幸せだった。書き切れないのでここに書きたいもの3つ。

その1 『冬眠期間の変な夢』
 近頃は冬眠期間に入ってずっと寝てばかりなもんで、感覚的には起きている時間とあまり区別がない。ふわふわ揺らめいている。ただこれ、冬眠に入ったからそんな気分なのか、反対にそれでやっと冬眠に入ったんだと気づくのかすらわからない。歯磨き中にぼんやり思い巡らしていた。さっき見た変な夢からまだ覚めていなかった。強烈な哀愁が漂うだけじゃなく何かメッセージ性のある夢。細かい出来事は初めてだったけど、雰囲気は何度も流れたことがあるもので「ああこれか」と。なんだかいろいろ謎が解けた気がしたから今だ!と急いで、まだ完全に頭が冴えてないのに大学に向かう準備をした。脳内では天空の城ラピュタ『君をのせて』の「ナイフ~ランプ鞄に~詰め込んで~」が繰り返し再生。最近買った青のお気に入りトートバックに最低限の物を放り投げた。今なら会いたい自分に会える、やっと会える。高ぶる気持ちを抑えるべくサッとワインを飲んだ。すこし飲み過ぎたみたい、若干酔っぱらった。身体中が火照って薄着のまま飛び出した。

その2 『黄色のラルフローレンとカフェテリアのパン』
 講義がもう終わるころ大学に着いた。大学じゃ自分自身をほぼ必ず見失うのでなるべく自分らしい色(主に青、黒、白)を選ぶんだけど今日は珍しく大丈夫な気がして黄色、しかもラルフローレンの長袖ニットを!空は群青、気温は冬のわりに高い。すこしドキドキした。何も食べていなかったのでまずカフェテリアに向かう。どこでもその場所の物を食べないとその場所に行った気がしないような、心もとない気持ちになる。2年になってからはカフェテリアによく通う。1年んときは食堂が大好きだった。今よりずっと食欲があって体重も多かった。溜め込んだ感情と体重は比例すると思っている。もちろん年齢にもよるけど。現在は当時に比べると爽やかになったというか、ある方々から見れば薄情になった。それでもいいと思えるようになったのは密かな誇り。カフェテリアのパンは優しい味で落ち着く。正直、コンビニのほうが魅力的だけどやっぱりここのパンじゃなきゃ始まらない。ホットコーヒーも頼んでゆっくりしているうち、だんだん場の空気に慣れきてやる気が湧く。

その3 『とりあえず期間の修了』
 やっと編集室に行く。パソコンの編集画面を開く、が実際に編集しに来たわけじゃない。まだ自分の中でいろんなハテナが浮遊しているから何か掴めないかと、撮影した映像を垂れ流してひたすら自分の世界に籠る。あっという間に3時間経った。そう、始めちゃえば早い。なのに思い立った瞬間、言いようのない焦りと高揚が行く手を阻む。無理に進めようとすれば硬直してしまうので、とりあえずと言いながら回り道をする。好きな街を散歩したりカフェで本や秘密ノートを開いたり。そんな風に整理して、静めて、要らない何かを捨てる期間がまず2~7日間訪れる。意外にも一番辛い期間で、あらゆる刺激が痛くてしょうがない。諦めて淡々と感情に振り回されるのみ。妙なところで完璧主義だからなんだろうね。いつもより人気のない編集室、時間を忘れるほど熱中して「あぁ『とりあえず期間』が修了したんだ」と思った。達成感がもうすごい。
 昨日、歯医者で心理的な過敏のあまり号泣したおかげで早まったのかもしれない。小学生ぶりに人前で涙流して、それだけで違う自分になれた感じがしたのに親身に慰めてもらってそんなわたしでもいいと言われた気がした。憧れの女医さんと歯科衛生士さんはいつも穏やかで凛としている。嬉しくて嬉しくて笑った。心はまだ泣きじゃくっていたけど「良かった~最後笑ってくれて」と言われて、わたしの感謝が伝わったんだなと安心した。教室利用終了を知らせる物悲しい音楽が流れる。ジブリらしき曲、何の作品にあったっけ・・・と、ジブリ大好きなのでほんのすこしいい気持ちになった。

寝る前に
 会いたい自分に会えた。
 繊細に映る思い出ほど余計な小細工はせずそこら辺に、当たり前に取っておきたい。バターナイフや、それかマフラーみたいな、いつも必ず使うわけじゃないけどあるとほんの嬉しくなるような。

ちなみにどちらもまだ持ってない…。春が来る前に買いたい。

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