三重県 旧Y中学校跡
一時期は観光で栄えた町だが、過疎化に抗えなかった集落がある
Y中学校跡。今にも自然に飲み込まれそうな木造二階建ての校舎である
中学校跡と表記したのには理由があり、閉校した校舎を県から借り、業者が宿泊施設としてビジネスを始めた為だ
だが2007年に経営会社が倒産。同校舎は県の持ち物の為、そのまま誰にも管理されずに今に至る
校舎に泊まるというコンセプトだったのだが、一階部分は食堂、宴会部屋などに改装されている
調理室はほとんどの設備が無くなっていた
調理室兼食堂の面影は残っている
廊下の左右の端に階段が設置されている造りだ
2階の部屋は客間に改装されていた、宿泊客はここに泊まる
当時の黒板はそのままだった。ここにもコンセプトを感じる
今見ても立派な内装だ。主な産業が林業の町なので気がふんだんに使われている
床のワックスが年数をかけて無くなっていく
一階に戻る。小さいながらも、男湯と女湯が分けてあった
元々無かった設備なのでかなりの工事だったはず
一階の宴会場。宿泊施設に変わってから畳が敷き詰められていたのだろう
立派な和室だ
廊下の壁沿いにびっしりと作られたロッカー。おそらく全生徒分はあったと思う
今考えると、ここは職員室跡じゃなかったのかと思う
宿泊施設時代の名残りを感じるもの
教室時代なのか宿泊時代のものなのか分からないものもあった
荒らされたのか、たまたま倒産時に忘れていったのか金庫が転がっている
校舎裏の片隅で
校舎時代では比較にならない電力を使うようになった為、ボイラー室跡に設置された電圧計
体育館に進む
床は木製でなく弾力のあるゴム製に驚いた
悪戯なのか、消防用ホースが出してあった
体育館控え室。決して簡易的な造りの体育館では無かった
地区の行事に使われる予定だった酒樽なのか
1976年に廃校となり、その後宿泊施設となるも台風で打撃を受け2007年に経営会社が倒産。リゾート産業が盛んだった町だったが、経営会社の事業縮小とともに観光客も少なくなった。この廃校跡の近くにも同系列のホテルがあるがそこも廃墟化となっている。ネットで調べると当時宿泊した客のレビューも出てくるが当時は結構な人気だったらしい。この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？