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脱抑制型愛着障害について

こんにちは。

初対面から、コミュニケーションが違和感を得る距離感の方に苦労した経験があります。

その方はかなり年の離れた女性の方ですが、年代も、経歴も全く異なるにもかかわらず、初対面で互いに面識もほぼないときから、不快感を覚える至近距離で関わりをもとうと過度なしつこさが継続しました。
単発的なものかと思いきや、終始至近距離で、高圧的、終始何かに焦り、他人のパーソナルスペースを乱し、あらゆる面で、視野の狭さから独り相撲、空回りのような言動が目立ちました。

人に対して過度に馴れ馴れしいことが特徴である、「脱抑制型愛着障害」の傾向がありました。

一定期間距離を取ったところで、連絡のやり取りひとつからも、常識的な大人の感覚とはかけ離れた非常識さを感じることが多いです。

脱抑制型愛着障害の主な特徴として、誰にでもかまわず馴れ馴れしくしやすい、ボディタッチが多い、見慣れない場所や初対面の人に対するためらいがない、等があるのですが、とにかく身近な人の枠を超え、広範囲の人から注意を引くために情動的行動の傾向があり、ADHDの特性とも似ていて、落ち着きがありません。

大人になっても、しがみつくような意思疎通があり、なじみのないこちら側からすると、驚きと不快感で異常さを覚えます。

脱抑制型愛着障害の傾向は、慰めてもらう相手を選ばない異常性、注目を浴びるための過度な言動や、注意を向けてもらいたいがための無差別に親しげに振る舞う行動などが特徴として挙げられており、社会的な場において、対人関係で齟齬が生じることが多く、安心できる居場所を求め、誰かれ構わず寄りかかるような意思疎通が目立ち、長年似たような問題を繰り返している印象があります。

その方の背景には、脱抑制型愛着障害の原因の一つにもなりうる、幼児期に、兄弟格差で、優劣や差別があったようで、強い劣等感とそれを隠すためのプライドの高さをお持ちです。

私自身は兄弟がいないので、その根底にある競いあいの激しさがあまり身近ではないのですが、ふとした言動など、表にあらわれる激しさからは、愛着形成の不具合から、幼少期に埋められなかったものを、大人になっても、他人を通して埋めようと、異常言動に繋がってしまうように感じます。

大人になっても、自分が一番でなければ許せない、自己顕示欲も強く、優位性、勝ち負けに対して必死さが伝わり、何とも言えない複雑な空気感が伝わります。

人間形成時期における安心できる居場所作り、愛着形成の重要性について、再度考えさせられました。

最後まで、お読みくださり、ありがとうございます。
今日もよい一日を。