読書日記*『黒冷水』羽田圭介

「何これ面白い!」
読書中に何度も呟いた。

一般的には、小説家は書けば書く程
腕が上がるので、何作目かを先に読んでから
デビュー作を読むと「面白いけどデビュー作だもんね…。」という感想を抱くことが多い。

「デビュー作なのにとっても面白い!」
「いや、デビュー作とは思えない執筆技術!」
と唸ったのは初めてだ。

しかも高校生の時に書いたなんて…
精神年齢が一回りも二回りも高いのだろうな…、
と著者の人間性にも感嘆だった。

読み進めていく内に題名の意味が分かるのだが、
私自身も高校生の時に抱いていた形容しがたい感情を言い表しており、スッキリした気分になった。

作品の面白さのみならず
羽田圭介という小説家にも興味を持ってしまう一冊。

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