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人に何かを伝えられてこそ、作品


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きみ待つとわがこいをれば わがやどのすだれうごかし あきのかぜふく あかねさす むらさきのゆきしめのゆき のもりはみずや きみがそでふる ー 額田王

書道、特に仮名の作品は、料紙というきれいな紙に、少し薄めの墨で流麗に書くことが求められますが、私の場合、歌の内容にはいつも忠実でありたいと思っています。

一首目は、有名な恋の歌。二首目は、額田王と、天智天皇をはじめとする宮廷の人たちが薬猟に出かけたときの歌。男性は鹿を、女性は「茜色」や「紫」の薬草を採ったとの解説を読み、額田王が紫の草々の中をしめやかに、楽しそうに歩く姿を想像して書きました。

優雅かつ、後半はちょっとわくわくしている様子が伝わればうれしいです。

*文字の配列はちょっと失敗したかなぁと反省(「あ」が並んでしまった)。

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