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【コラム】ニホンイシガメの飼育

たまにはヘビ以外の爬虫類のお話しも、ということで今日はニホンイシガメの飼育について少しご紹介しようと思います。
もっとも、いわゆる "テラピン" と呼ばれるような半水生のカメであれば、ほぼ同じような環境で飼育できる種がほとんどです。

イシガメ、というとほとんどのケースで水を張ったトロ船や水槽で飼育されているように思います。
しかし、 イシガメは陸上での活動を非常に好み、歩くのも下手ではありません。実際に陸上を "散歩" させてみるとわかりますが、彼らはかなりの距離を歩きますしそのスピードも決して遅くはありません。

イシガメ=水の中 "だけ" で暮らすというのは明確な誤りで、飼育環境でも、水場よりも陸地を広く取る必要があります。
割合的に考えると水3に対し陸7くらいのイメージでしょうか。陸場にはヘビの飼育と同じようにチモシーや枯葉を敷いてあげるとよいでしょう。また、土を使用した床材には土壌保全に役立つワラジムシやダンゴムシを入れてあげると、カメにとっての "非常食" にもなります。

イシガメはヘビでいういわゆる雑食性で動物性の餌であればほぼなんでも食べますが、特に好きなのはイカ(イカさし)とアサリ、それにサバも大好きです。
これらを2-3日おきに朝夕の2回、少し残すくらいの量を与えるとよいでしょう。毎日餌を与えると、飼育下では確実に肥満となりますので、よくありません。

イシガメについても、やはり爬虫類で人に触られるのは好きではありません。したがって撫で回したり甲羅・脚(足)に不要に触ったりすることは避ける必要があります。
個体差はあるものの、ストレスの大きな環境では水カビ病など皮膚疾患が起きやすくなりますので、くれぐれも過度なコミュニケーションは禁物であるということを頭に入れておく必要があります。

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