おはようございます、こんにちは、こんばんは、おやすみなさい。
ゆきのです。

横向きに生えた親知らず（完全埋伏歯）を抜いてきましたので、今後同じような手術をされる方のために残しておきます。

「親知らずないですね〜」と言われた学生時代

嘘やん。大人になってから矯正歯科でレントゲン撮影したら、右下に1本だけ横向きに埋まっている歯がありますやん。返せ、昔の嬉しかった感情。いや、記憶にないだけであるって言われてたかもしれないですが、私の脳内ではなかったことにされていました。

「手前の歯に近づいてきているから抜いた方がいい」ということで、総合病院の口腔外科にて手術することになりました。

気をつけて：予約から抜歯までに4ヶ月かかった

今後親知らずの抜歯をする方に気をつけていただきたいのは、抜歯をするまでかなり時間がかかる可能性があるということです。

私の場合は、初回診察日まで3ヶ月、抜歯日まで1ヶ月と合計4ヶ月かかりました。

いくつか病院を紹介していただく時に、抜歯してもらいたい病院の初回診察日がいつになるかはしっかりと確認してくださいね。（初回診察日を待っている間に親知らずが痛み出したら大変です！）

「すごくラッキーです！」と褒められた親知らず

初回診察日に矯正歯科から預かっていたレントゲン写真を見せたところ、なんと親知らずが褒められました。

親知らずには様々な状態・形状・場所があるようで、私の場合は横向きで埋まってはいるものの、

• 歯と神経までの距離があるから、痺れなどの後遺症のリスクは限りなく低いこと

• 歯の根っこがシンプルであること（1つにとんがっているタイプでした）

• 親知らずが浅いところにある（すんなり出てきてくれたそうです）

から複雑な手術にはならないと教えていただきました。

この記事を読まれていらっしゃる方の中には

• 私と同じように横向きで埋まっている

• 歯と神経の距離が近い、くっついている

• 歯の根っこが割れている

• 埋まっている親知らずの場所が深い

などにより手術が不安になる人もいるんじゃないかと思います。その時は主治医とよく相談してその人に手術をお任せするかどうか、手術自体をするかどうか決めてくださいね。

麻酔の種類：局所麻酔か静脈麻酔か

私は右下1本のため基本的には局所麻酔以外の選択肢はありませんでしたが、中にはあまりにも歯科に対する恐怖心から1本だけでも静脈麻酔を選ぶ人はたまにいますと教えていただきました。

意識が薄い中手術をしてもらって安心できるというメリットの反面、1泊2日の入院になること、その分の入院費がかかることがデメリットとして挙げられます。

私は結果として局所麻酔でよかったです。

口を大きく開けることが好きな人や職業柄口をよく動かす人へ

• 食べることが大好きな人

• 歌うことが大好きな人

• よく叫ぶ人

• アナウンサー、ナレーター、歌手、声優、ボイストレーナー、YouTuberなど職業柄口をよく動かす人

に向けての注意点があります。

私は右下1本のみの抜歯ですが、それでも数日間は縦に大きく口を開くことが困難になりました。普段は指3本分口が開く私でも、2本が限界です。開けようと思えば開けられますがツッパリ感と鈍痛で開けるのが大変です。横は縦よりも開きますが、開きすぎるとキーンと抜いた部分が痛くなります。

勢いよく大きく口を開こうとすると顎が外れるんじゃないかって思うくらいですので、手術日から1週間程度は口の開きがいつもより困難になることを踏まえて手術日を選んでいただきたいです。

手術日までの心得「何もない」

手術日までに用意するものや心に留めておいてほしいみたいなことは一切ないです。当日はあっけなく終わりました。問題は手術中よりも術後の方です。

ただ、みなさんが手術中不安に思っているだろうことをいくつか先にお伝えしておくと（あくまで私の時は、です）

• 麻酔が一番痛いって本当？→これは本当だと思います。抜歯してもらっている最中痛みは全くなく、麻酔している時に隣の歯の神経？に響いたのかキーンっていう強い痛みは一瞬ありました（全然耐えられる）

• トンカチでガンガン叩かれて脳に響く？→トンカチでガンガン叩かれた感覚はありません。「力入れますね」でひねられてる感覚があり、その後にパキッという音がします。

• 骨を削られている時の音が響くて辛かった→辛いほどではないですが骨を削られている時のキュイーンという音は耳に響きました。

• 抜歯中血がダラダラ流れてきて辛かった→抜歯中ほとんど吸ってもらっていたので血がダラダラ流れてくることはありませんでした。

• 麻酔が効いてなかったから痛かった！→麻酔後に「これは痛いですか？」と強く押してもらった時に痛みが全くなかったので術中の痛みは全くありませんでした。麻酔が効いていない感じがするならすぐに左手あげて。

こんな感じです。

手術はあっけなく終了

流れは、麻酔→歯肉の切開→骨削り→歯を割る→骨削り→歯を割る→骨削り…n回目→縫合→終了でした。

ほんとうにあっけなくて30分で終わりました。（先生の透明なゴーグルに反射されて手術の様子が見えるのかな？でも怖いからやめておこう）と思いながらぽけ〜っと天井のライトを見つめて30分。

手術中の状態は上で答えている通りですので、参考になれば幸いです。
痛みにはとても弱いタイプの私が「全然痛くなかったわ〜」と余裕ぶっていた矢先、本当の地獄が待ち構えていました。

家に帰宅後すぐ痛み止めの用意を！

これに尽きる。こっちを早く教えてほしかった。詳しくは次でお話しします。

抜歯後当日（1日目）、麻酔が切れて地獄の始まり

本当にやっていただきたくないのですが、本当に「前回矯正で抜歯した時は痛みもそんなになかったから（痛みはあったはずですが記憶にございません）、”麻酔切れてどこまで痛みに耐えられるかな選手権”をやろう」は絶対にやめてください。

麻酔切れてきて痛みが出てきそうだなくらいのタイミングで飲んでください。私との約束です。だいたい3時間後くらいだった気がします。

で、当の私は麻酔が完全に切れた6時間後に飲みました。はよ効いてくれと心の底から思いました。二度と”どこまで痛みに耐えられるかな選手権”なんかしないと誓いました。

グーグルで「ロキソニン　効果　いつ」と検索して服用から15分前後で効き始める2割の選ばれし人間であってくれと願いました。30分程度で効き始めるの半数の人間でした。

人間、痛すぎると何も手がつかなくなり、静かに呼吸とその痛みにしか集中できなくなる時がありませんか？そんな感じです。多分その時の目がガンギマリ状態だった。

みなさんにはこんな風になってほしくありませんので、潔くさっさと痛み止めを飲んでほしいと思います。おそらくだいたいの人が30分程度で痛み止めが効き始める人間です。

ちなみに痛み止めを飲んでもツッパリ感があると思いますが、抜糸をするまでは続きます。

あとは先生から抜歯後の諸注意（強くうがいをしないなど）を教えていただいたと思いますので、それは守って生活してくださいね。

食事（夜）は自作ココアとセブンイレブンのチョコチップ入りふわもちスティック6本中4本を食べました。美味しかったです。食べやすいものを用意しておきましょう。

抜歯後翌日（2日目）・3日目、ハムスターになる

右の輪郭がひまわりのタネを頬張りすぎたハムスターになりました。私はならないだろうという根拠のない自信がありましたが、なりました。
免許証の更新が迫っていたけれど、これは無理。

2日目と3日目は約8時間おきに痛み止め（ロキソニン）の薬を飲みました。飲まないと耐えられません。耐えられるのかもしれないけれど、”どこまで痛みに耐えられるかな選手権”を二度としないと誓った身ですので、遠慮なく痛み止めを飲みました。

ちなみに痛み止めを飲むタイミングを間違えると、夜中に痛みで起きる時があります。私は起きました。

ツッパリ感は治りません。

また若干口内炎っぽくなっているのか、抜いて炎症を起こしている部分と口内炎のダブルパンチで余計に痛いです。ついでに頭も痛い気がします。

抜歯後4日目~5日目、内出血に変わる

痛みは2,3日目ほどではないですが、鈍痛は続きます。特に食事の時が痛くなりやすいので気をつけてください。ただ、痛み止めは飲まなくても耐えられるくらいにはなりました。

ちなみに、痛み止めを飲まなくても耐えられるくらいの基準は、「ロキソニンという痛み止めには最適だが胃が荒れる」と「痛み」を天秤にかけた時にロキソニン飲みたくない・・・と思えるくらいです。

また、ハムスターから人間の輪郭へと戻ってきたものの、抜いた部分だけ黄色く内出血をしていました。

ツッパリ感はやっぱりなくなりません。

抜歯後6日目以降は痛みなし

内出血の跡が首まで及んだものの、痛みはすっかりなくなりました。

ツッパリ感は残っていますが、検索すると抜糸をしたらツッパリ感がなくなるとのことだったので、抜糸の日を楽しみにしています。

抜糸もあっけなく終了

とうとう抜糸の日がやってきました。
巷では「術中よりも抜糸のほうが痛かった」という噂があるらしく、頭の中で「先生、抜糸をする時に局所麻酔はしていただけるのでしょうか…？」と先生から鼻で笑われても仕方ないような一文を何度も復唱して言える準備をしていました。

まあそんなことも言えず、部屋に入ってすぐに診察台に座るよう指示があり（普段はパソコンの前でレントゲンを見ながら話を聞く→診察台です）、口を開けて身を任せること1,2分、終了。

痛みはありましたよ、麻酔を打つ時に針がチクッと刺さった時のような痛みです。3回くらい。でも一瞬です。

「先生、抜糸をする時に局所麻酔はしていただけるのでしょうか…？」と言わない選択をした過去の私、ナイス。鼻で笑われずに済みました。というかそんなこと言う時間すらなかったのですが。

「気になることがなければもう病院には来なくて大丈夫ですよ＾＾」とのことでしたので、これにて親知らず抜歯に関することは全て終わりになりました！

ちなみに、抜糸が終わって口を大きく開けては閉じてを繰り返したところ、検索通りツッパリ感がなくなりました。

これにて親知らず抜歯の日記は終了です。

親知らずを抜いてくださった先生、助手さん、本当にありがとうございました。

この記事が今後親知らずの抜歯をする人の参考になれば嬉しいです。もしくはこれから身内や知人、友人で埋まっている親知らずを抜く予定がある人が周りにいらっしゃいましたら、ぜひこの記事をおすすめしてくださると嬉しいです。不安や感想があればコメントしてくださいね。

ps. これを作って飲んでいました。抜歯後のお供にどうぞ。