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映画「ARGYLLE」の感想


映画「ARGYLLE」を観たので、その感想を書いていきたいと思います。(ネタバレあり!)


・初めに


思い返せば、最初にこの映画のことを知ったのは確か2020年頃のこと。

その時は、キングスマンやキック・アスの監督であるマシュー・ヴォーンの最新作であり、更に「コードネームU.N.C.L.E」でのスパイ役も記憶に新しいヘンリー・カヴィルが主演とのことで、めちゃくちゃ公開を楽しみにしていた作品でした。

その後、コロナ禍での影響なのか公開の延期が続き、正直この映画のことも忘れかけていた頃、やっと映画館での公開が決まったため、早速観てきました。


・簡単な感想

この映画を観て、まず思ったことは「なんて楽しくてかわいい映画なんだ!」でした。

今までのキングスマンやキック・アスとは違い、アクションはありつつも、ロマンチックなラブコメ的な要素もあり、ブライス・ダラス・ハワードとサム・ロックウェルのコンビのキュートさが炸裂しておりました。

正直、先に公開されていた外国での前評判がめちゃくちゃ悪かったので、ある程度覚悟して観にいったのですが、実際自分の目で観てみると、めちゃくちゃ面白かったので、観に行って大正解でした。

というか観に行く前は、ヘンリー・カヴィルが主役だと思い込んでいましたが、実際はブライス・ダラス・ハワード演じる小説家エリーの描く小説の主人公であるため、現実には存在せず、主に想像上のシーンでしか出てこなくてビックリしました(笑)!

反対に脇役だと思っていたサム・ロックウェルがブライス・ダラス・ハワードと並ぶ主役級の役であり、めちゃくちゃ大暴れ!

サム・ロックウェルといえば、「スリービルボード」や「ジョジョラヴィット」での、脇役ではあるけれど主人公を支えて最後には観客の心を全て持っていってしまうような魅力ある役を多く演じておりますが、今回もその魅力が存分に発揮されておりました。

X上で「サム・ロックウェルの夢女子映画だ!」なんていう意見が多数投稿されていましたが、正直めちゃくちゃわかる(笑)!

この映画を観たら、全人類がサム・ロックウェルに恋してしまう…


・映画の内容とネタバレ


ここからは、この映画を観て面白かった部分を箇条書きで書いていきたいと思います。

・一番最初のギリシャでのシーン。バギーでギリシャの町をぶっ壊しながら疾走するアーガイルですが、どうしても「コードネームU.N.C.L.E」の序盤のシーンを思い出してしまう。これ絶対、ヘンリー・カヴィル繋がりで作っただろ!というシーンで笑ってしまいました。でも、ここのシーンはCGがめちゃくちゃ荒くて、アニメみたいな動きをしていたのが、凄く気になってしまいました。

ていうか、この作品ところどころCGが浮いていて違和感のあるシーンが多かく、予算が無かったのかなと思っていたのですが、なんと2億ドルも制作費かかっていると知ってびっくり!「キングスマン ゴールデンサークル」の制作費が約1億ドルなので、2倍のお金が掛かっていて、このCGクオリティはちょっと酷評されるのも分かるかなというのが正直なところです…。


・エリーとエイダンが出会う、電車のシーン。
軽快な音楽がかかりながら戦うのも面白いですし、エリーが瞬きをする度に、空想上のアーガイルと実際のエイダンが入れ替わるのが、なんだか少女漫画みたいな演出でかわいくて好きでした。あと、トイレのドアを開閉しながら戦うシーンも、アホっぽくて好きでした。

・ロンドンのシーン。
アパートで敵の襲来を受けて戦うことになりますが、エイダンがエリーに敵の頭を踏み潰すように教えるシーンがとても好きでした。ダンスをするように足をツイストさせて踏み潰せ!と言う何気ないコメディシーンですが、まさかこれが一番最後のバトルにまた登場するとはこのときは思いませんでした。


・時の番人の宮殿で、敵組織に捕まり暴行を受けつつも、なんとか蘇生した後で、アドレナリンの注射を体中にぶっ刺して、意識を覚醒させるエイダンのシーン。このシーンも大概アホですが、このあたりから展開のアホさ加減が加速していきます。

極めつけは、エリーとエイダンが共闘して敵を殲滅させるシーン。キングスマンの首チョンパ花火のシーンのようなカラフルなスモークを使用してのバトルとなりますが、このシーンのアホっぽさ、バカバカしさが凄すぎて笑ってしまいました。

エモさ満点のスローなバラードがかかりながら、社交ダンスを踊るように敵を撃ち殺していく2人ですが、この映画で何度もあった男女でのダンスシーンは、最後にこれをやるためだったんかい!というしょうもなさに少し呆れつつも楽しんでしまいました。

ていうか、リフトで上に上げられるサム・ロックウェルがめちゃくちゃキュートで笑っちゃたし、敵に囲まれているのにスモークでハートマークを書く余裕さに「何でだよ!」って思ってしまいました。


・原油の海を即席のスケート靴で颯爽と滑りながら、敵と戦うシーン。
このシーンも観てて気持ちよくて好きでしたが、少しでも火花が出ると爆発するからナイフで戦ってるはずなのに、最後のほうは「もういい!撃て!」となるのが、最高にアホで面白かったです。


・一番最後にエリーが偽母ちゃんにまた洗脳されてしまい、エイダンと戦うように仕向けられてしまうシーン。洗脳方法がウィンターソルジャーでのバッキーへの洗脳そのまんまで思わず心の中でツッコミを入れてしまいました。これ、デットプールとかだったら劇中で絶対ツッコミ入ってるよね(笑)。


こんな感じて、全体的にバカバカしさ満点のお祭り映画という感じでしたが、個人的にはとても好きな映画でした。


公開2週目にしてかなり公開規模が縮小されておりますが、何も考えずに観れるとても楽しい映画なので、多くの人に観てほしいです。








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