私の個人主義

個人主義を貫くには勝ち続けないといけないんだって人格形成とともに思い知った。高校の三年で漱石の講演「私の個人主義」を授業で読んで、このことばを知ったように思う。もっとずっと後になって、ある歴史学者の新書本で「鴨長明とかの世捨て人っぽいたちは今でいう個人主義者にあたる」とあって、高校生のとき自分がそれっぽいあだ名を付けられてあまり幸せではなかったのを思い出した。

勝つことを放棄してしまうのも手だと気づいていた。ことばにはしなかったが感じてはいた。

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