りりー メイド経営者

りりーです。経営者やりながらSNSで活動しています。 詩とか、絵とか、描きます。

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最近の記事

人に優しく、自分に優しくできないけれど、道標を握り締めていきたい

今のわたしを守るもの 大きいお布団、ぬいぐるみに囲まれて、丸まって、スマホを中心に握り締めて苦しさが痛みが過ぎ去るのを待つ 文字が読めない熱でも握っていたい 誰かと繋がっている気がするので 昔から身体が脆弱だった 喘息も、アトピーも、なんか熱をよく出した 大学病院に通っていたし旅行は一大事、旅行先の病院を調べておかないと 本以外の娯楽は中々難しい 花を摘んだり犬と戯れる程度なので ある日、キックボードが与えられてわくわくしたら電動だった。なんか違う。 それでも私はとてもと

    • 世界の片隅の偶像物語

      【序章】 ひとりのアイドルが亡くなった。殺人事件だ。 SNSで彼女、『すくい』の死に顔の写真は世界各国で話題となった。 彼女のカラーであった白い布と白い大量の花に囲まれたその遺体は微笑んでいるように穏やかなものだった。 前代未聞の殺人事件『アイドルすくい殺人事件』は1年経った今も尚、人々の心に残っている。 私もその1人だ。何故なら生前彼女のファンだったから。 記者を初めて何年も経ち、フリーになった頃、駆け出しだった彼女に出会った。 すくいは地下アイドルとして活動し始めて1

      • 自己紹介

        私の名前はとても適当につけたハンドルネーム りりーです。ひらがなです。 座右の銘は『ひとのために生きる』 できているかは、今もわからないです。 好きなものは本と人と仕事。 苦手なものは胃に優しくないもの全般。 得意なことは料理と、お絵描きと、事業や経営戦略。地道で器用貧乏タイプ。 一応一般的な会社経営者です。 ほんとうに普通の大手向けのバックオフィスシステムの導入コンサルティングや業務改善とか。何故していたかというと関わるひとが多い所を改善することで多くの変化が生まれるか

        • 触れる、と。

          わたしはとても未熟だから、 いつも身体を固くし生きているから、 貴方の優しさに触れて 貴方の寛容さに触れて 緩やかに 少しずつ リボンがほどけるようにとけていか気がする 貴方の言葉は 貴方の反応は どうしてかわたしが飛べるような気にさせてくれる わたしはわたしで 変えられない でもいつか脆弱な身体も全てを抱えて飛び立てるかな、 貴方と

        人に優しく、自分に優しくできないけれど、道標を握り締めていきたい

          貴方たちの光を

          貴方たちをそっと包み込むように抱きしめたたい 貴方たちの凍って固まった指先をひとつひとつ、ひらきたい 貴方たちの隣に素足で地べたに座って、私のブランケット肩にかけてあげて私の体温をうつしたい 貴方たちの両の指先きゅぅとにぎって額をつけて大丈夫と呟きたい 貴方たちに溢れる愛を伝えたい 貴方たちは遠く、いつ、涙が溢れるのか私は分からなくて 貴方たちにどうしたら私の体温を分けられるのか 貴方たちにどうやったら私の見る貴方たちの中に宿るこの美しき希望の光を見せられるのか 私は必死に

          うまれかわる

          待ちわびた朝だ 薄い紺色の 薄い橙色の 薄い靄がかかる 朝だ、 夜が明けるよ 夜が明けるよ 罪も罰も 今も君も また新しく始まる 生まれ変わる 朝は生まれ変わるための儀式 今日も生まれて また罪を重ねた それでも明日も朝がくるよ それでも明日は朝がくるの あの子には朝がきたかな どれだけ待ってもどれだけ待ちわびても いつもないけれど 等しくいつも朝がくる 交差しない朝と夜は同じ場所にいる あの子と違うけれど 同じ時間に今朝を迎える さあ行こう 持ち物は確認したかな 忘れ

          わたしの翼は

          餌をくれてありがとう お水くれてありがとう わたし翼が生えたから もう食べなくても大丈夫 身体も軽くなったから もうなにもいらないよ ありがとう 翼が生えたから 苦しくないよ 苦しくない もうずっと苦しくない 空に飛んでいけるから きれいな空だよ なんにもいらないよ 笑ってよ 笑ってくれたらもう それでよくなった。

          わたし大きくなったから

          連れてゆくよ 連れてゆくよ お母さん、わたし連れてゆくよ もう大きくなったから もう一人で歩けるから もう一人で食べられるから 連れてゆくよ 連れてゆくよ 要らない子 わたし連れて行ってあげる もう大丈夫 ごめんね ずっとついていってごめんね お母さん 大丈夫だよ もう一人で歩けるよお母さん もう一人で遊べるよお母さん わたし遠くまで歩けるようになったから 手を繋いで帰り道 わたし帰り道を戻ってゆくから

          わたし大きくなったから

          あなたのため

          カナリア 歌えないカナリア みんなの笑い者 歌えないカナリア ただの鳥 役立たずのカナリアはくすんだ羽をばたつかせ バタバタ バタバタ どうなったかって? 息絶える瞬間に やっとのことで飼い主の役に立ったってさ ここは危ないよ、と 歌じゃなくて身体で知らせたよ

          綿毛のゆくえ、

          たくさん綿毛が飛んでった 安全で豊かな原っぱから 遠くへと遠くへと 一心不乱に飛んでった きれいなブルーそしてピンクの おうちにみんな帰る時間の空に ふわふわぴゅーぴゅー 風にのった 旅へ出た たどり着いたのは水の上 流され流されどこかへ きれいな花を咲かせたか もうだれも知らないけれど たしかに そうたしかに飛んでいったんだよ

          とけてきえちゃう

          つめたいアイスクリーム つめたいのに愛される つめたくなった私は 誰かに愛してもらえる 甘い甘い味になるのかな クラッシュされたキラキラのカラメル味のキャンディ きっと多すぎてやっぱり苦いだけかも とけちゃう前に とけちゃうくらい しゅわしゅわの刺激的な炭酸の海に溺れて 刺激的に溶けていきたい 溶けたらあまくなれるでしょう?

          おわりのものがたりは

          取り残されたエピローグ だれも紡がないから 書いてあげよう 激しく場面転換 美しく転調して おどろおどろしく幻想的にね スポットライトで光を放つように あの星はもうないんだっけ? なくても残るのは星座として? なくても残るのは物語だけ 語り継がれる普遍的なあの文学のように 光り輝く一文で締めよう そうかわたしのエピローグ わたしがかいてあげたらいいんだ

          おわりのものがたりは

          ジュークボックス

          不自由なことば 不自由なこころ この唇から流れるのがうつくしい歌だけならいいのに ジュークボックスになりたい 古ぼけたジュークボックスに あのダイナーにあったような コイン入れたときだけ歌うの 歌がほしいひとにだけ歌うの 踊ってよ 歌に合わせて 歌ってよ 歌に合わせて コイン入れたときだけ歌がほしいひとにだけ届けられる 壊れるまでずっとね

          鮮烈な

          御伽話はハッピーエンド いつだってそうだよね でも作者はわたし 物語を台無しにしたのはわたし 読むひとがいない物語はただのインクね せめて鮮烈な真っ赤なインクでかこうよ 終わりの章はだれが読んでくれるかな 真っ赤なインクは流れ落ちて 終わりの章は完成しなかった

          写真のなかの小石の

          憧れたもの 色褪せてセピア色 写真のなかだから綺麗だったの ちいさな手に握りしめていたつるつるの小石のほうが ずっとずっと私をしあわせにしてくれていたかもね 捨ててしまった小石は川を流れ流れて 磨かれてつるつるのぴかぴかになって ちがう子が拾ったかな わたしはもう小石をもてないの 手が大きくなってしまったからだよ

          写真のなかの小石の

          けむりになって飛ぶ

          けむりは上に上にのぼれるのに わたしはけむりじゃないから 下に下に落ちてゆく 落ちてもなんにもないのに 水色のきらきらの空にとおく憧れて 雨が降るよ、と、みんな言うけれど でもわたし水色の空にゆきたいな 赤い火に灼かれてわたし けむりになるよ 水色の空でわたし雨を降らせるかしら

          けむりになって飛ぶ