統合失調症と糖尿病とコカ・コーラ plus

この文章は約6,000文字です。

 2013年4月22日にコカ・コーラから炭酸飲料「カナダドライ ジンジャーエールFIBER8000」が発売されたのを覚えていますか?TVCMでは「トクホウ」という文字や音声で派手に宣伝をしていました。この商品は当時好評だったトクホのコーラに含まれる難消化デキストリンをそれらよりも多く含有していることが売りだったと思うのです。ですがこの商品の宣伝の仕方が特定保険用食品(トクホ)であると誤解を消費者に与えかねないようなやり方だった為に消費者庁によってコカ・コーラに対し行政指導が行われたらしいのです。

 ジンジャーエールFIBER8000は、トクホのコーラなどに使われる難消化デキストリンを8000ミリグラム配合の炭酸飲料でした。宣伝では新発売のことをカタカナで「トクホウ(特報)」と大きく表記し、この言葉を繰り返しました。パッケージも黒と金色を基調とした色で特にキリンの「メッツコーラ」と似通っていました。この商品はトクホではないが、非常に紛らわしい販売促進戦略を取ったようでした。消費者庁によってコカ・コーラへ問題提起され注意を促されました。

 その頃の私は、ダイエットで難消化デキストリンを配合したトクホのコーラをはじめとする商品を色々と購入しては試していました。値段が安いこともあり、トクホではないものの難消化デキストリンが配合しているならそれでいいかと思い購入してFIBER8000を夕飯時に試しに飲んでみました。その時の僕の判断は誤っていたのだろうと思います。夕食後に僕は酷い下痢を起しトイレから中々出られなくなったことを記憶しています。トクホのコーラに含まれる難消化デキストリンは多くても5000ミリグラムぐらいなのです。それに比べて8000ミリグラムは6割も多いのです。そうです、量が多すぎるのです。もし、コカ・コーラが真面目にトクホを取る気で商品開発をしていたら、とんでもない下痢になるような量で開発はしていなかったはずなのです。

 僕はトイレの中で下痢に苦しみながら怒りに駆られて、どうしたら良いものか考えていました。消費者センターに電話をしようか?いやもっと他に方法はないか?SNSに悪口をぶちまけようか?ですが、奇をてらった方法では意味が無さそうだとも思いました。真摯にコカ・コーラという企業に憤りを届けるのがもっともよい解決方法だろうと考えて長文メールの原稿をエディターで書き始めました。

 まず初めに僕が下痢をしたことを伝えるために酷く苦しんだ事を書きました。なぜ、FIBER8000を店頭で選んだのかも書きました。他の商品と比べて比較的安く難消化デキストリンの配合量も多くお買い得感が在ったので購入したことも認めて書きました。なぜ、僕はトクホのコーラを求めているかも書きました。それは、僕は糖尿病で普通のコーラを飲む事をはばかられる為に普段はコカ・コーラZEROを飲んで、ダイエットに勤しんでいることも書きました。そうです、僕は糖尿病で普通のコーラは飲めないのです。飲めるけど、飲みたくても飲めない人間がここに居る実情を書いたのです。そして、どうして本家のコカ・コーラはトクホのコーラを開発しないのか疑問をぶつけました。僕はコカ・コーラ商品のファンでコカ・コーラが出すトクホのコーラを首を長くして待っているのだと。キリンメッツのトクホのコーラの人気が出てコカ・コーラが焦っているのではないかと邪推させてもらった内容も書きました。ですが、コカ・コーラ以外のコーラは「コーラ」ではなく「コーラ味の炭酸飲料」と表記されていることも指摘させて頂きました。王道のコーラはコカ・コーラ以外に存在しないので変に焦るようなことはしないで欲しいとファンからのお願いを書きました。そして昭和の大事件「毒入りコーラ事件」以来、コカ・コーラの先輩方はコカ・コーラ商品を飲んで健康被害が出ることには非常に気を使ったであろう事も指摘させていただきました。そして、生意気ですがFIBER8000を定年退職をした先輩に「今の私たちのコカコーラの仕事です。ぜひ飲んでください。」と言って飲ませられるのかとも書かせて頂きました。僕にはFIBER8000のビジネスのやり方が王道ではなく邪道に見えたのです。コカ・コーラには王道で勝負して頂きたいと希望を伝えました。

 文章ではそこまで、ずっとクレーマーばりの苦言ばかり呈していたので、この機会を借りて消費者の我がままを含めて「こんなコカ・コーラのトクホのコーラが欲しい」と妄想半分、我がまま半分のイメージを伝えさせていただきました。やはり僕は王道のコーク・ブランドでトクホをちゃんと取って開発と発売してもらいたい。ペットボトルはコークのくびれたボトル一択。トクホのコーラを購入する顧客のイメージは生活習慣病を患った高齢者もいるでしょうから、他のコーラ商品と明らかに区別できなくてはならない。以前にダイエットコークとして白い缶が発売されていたのだからコーラのボトルが白を覚えている人がいるかもしれない。これなら普通のコーラやZEROとも区別が着きやすい。そこで提案はくびれたボトルに白いパッケージで赤い文字でCoca-Cola、そこにしっかりとトクホのマーク。味はコカ・コーラZEROという成功例があるのでこれにプラスアルファの難消化デキストリン。パッケージに使える色はコークブランドで使われた色、白、黒、赤、金。迷うほどそんなに選択肢は多くはないから悩まないだろう。高齢者にもわかるコカコーラ定番のデザイン。

 ここからは僕の趣味の話。コカ・コーラのトクホのコーラのTVCMキャラクターについて。僕は趣味でTVCMの動画を録画して集めている。十数年でコレクションの総数は数万本に及ぶPCに蓄積してデータベースを作っている。その中で個人的に調べた中では多数TVCMに出演しているタレントは少なからずいる。その中でも当時の上位4名は上戸彩、仲間由紀恵、綾瀬はるか、木村拓哉。この中からCMキャラクターを我がままにも選ぶ。僕は若くて綺麗な女優さんが好きなのでキムタクには、まず外れてもらう。そして、上戸彩と仲間由紀恵は当時既に既婚者だったので、まだ未婚であった綾瀬はるかにCMキャラクターをお願いしたい。綾瀬はるかは映画の主演やNHKの大河ドラマの主役を務めているので高齢者にも顔が知れている。トクホのコーラの単品でCMの契約が取れないようであれば、当時これからであった東京五輪の公式マスコットに就任してもらいバーターでトクホのコーラのCMにも出演してくれたらいいなと、調子に乗ってわがまま放題書き散らしてしまった。その文章は約5000字になった、それを日本コカ・コーラの公式サイトのSNSへお客様の声としてアップロードした。

 その後の展開は僕自身信じられないモノがありました。5000文字の文章にどれだけの影響力があったのかは知らないですが、FIBER8000を店頭で見ることは出来なくなりました。数年後、ホワイト+レッドのパッケージが印象的な特定保健用食品「コカ・コーラ プラス」が全国で発売されるようになりました。広告塔は綾瀬はるかが務め、合わせて東京2020オリンピック・パラリンピックのコカ・コーラの公式アンバサダーに綾瀬はるかが就任していました。コカ・コーラのTVCMに綾瀬はるかがジャンジャン流れて、結果的にトクホのコーラはコカ・コーラ以外買うことが出来ない。義理を感じずにはいられなくなってしまう僕になってしまった。

 僕は統合失調症で頭がおかしい。ここに書いたすべてが幻覚と妄想の産物かもしれない。

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