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1つ目の大きい出来事。

アラサーの私。今まど色んな経験をしました。いや、させてもらったのかな。
とにかくたくさん事が駆け巡りました。

父親の自殺

初めての葬式だった。
忘れもしない中学生の頃。

今でも後悔している。
なぜ、その手を離してしまったのか。

見送った父親。変わり果てた姿で帰ってきたのは約2日後でした。
いわゆる練炭自殺
真夏の暑い中、車内で練炭自殺をした父親の皮膚は腐敗が早くまるで溶けたチョコレートのようだったそうです。

家族でも最期、身体に触れることが出来たのは顔の僅かな部分のみ。
後は全身覆われてしまい見ることが出来なかった。


…なんで?
お父さん、私だよ。
なんで返事しないの?
あれ、夏休みの宿題、教えてくれるんだよね?

…どうして?
なんで棺に入ってるの?


そんな思いを隠しながら気丈に通夜を過ごしました。
焼香に来てくれた方は

お母さん、支えてやってね
と、悪気のない一言を私に放っていた。

いいんだよ、もちろん支えるよ、
弟もいるし。
お母さん1人で大変だから、私支えるよ。

ただ、今…その言葉は私にしたら辛いんだ。
私が1番、お父さんの死を受け止められてない。

たくさんのジレンマが襲いました。


初めての通夜、肉親を亡くした気持ち、自分より大声を上げて泣く人々、母親の呆然とした顔…
なんだかたくさんの情報が押し寄せ、自分の気持ちが分からなくなった。

だけど、踏ん張らなきゃ。
私がちゃんとしなきゃ。

そう思って父親を見送りました。

ちゃんと泣いたのは
それから数年経ってからでした。

今でも時々涙が出ます。
きっと喧嘩はしてたし、価値観は合わなかったかも。ただ将来孫が出来たら抱っこして欲しかった。
ただ、普通のことが出来ない事に未だ悔しくなります。


本当、幸せって当たり前ではないよね。

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