あらすじ 姉が婚活パーティーで知り合ったその日に結婚を決めた婚約者が私の高校に赴任することになった。 その人が高校3年時の担任であり、部活の顧問でもある。 さらに「転勤で引っ越しするならうちに住みなよ」という姉の一言で、同居することに。 パーティー当日と挨拶と引っ越しの時しか会っていない婚約者。 はじめての共同生活にドキドキ胸キュンのラブストーリー。 不器用誠実な若手教師とボーイッシュ女子高校生の恋がはじまる。 ♢姉の婚約者が担任になって同居することに これは一か月ほ
あらすじ 超ネガティブ思考の「暗木ラク」と美少女女神のラブコメ。塩対応の根暗な暗木ラクとからかい上手な明るい女神の頭脳戦ラブコメ!! 「私を好きになるまで私はあなたに付きまといます」 女神は好きになってもらいたい×俺は正体を暴きたい 果たして女神の本当の目的は? からかわれながらの頭脳戦がはじまる! 本文 第一話 俺の名前は暗木ラク。どうでもいいことだが、上から読んでも下から読んでも「クラキラク」だ。回文のようだが、本名だ。俺の性格は、根暗で潔癖症で神経質で疑り深いし、人
あらすじ 『君は今、どうしている? あの時、どんな気持ちだった? 本当にごめん』 既読のつかないことは承知の上でメッセージを送信する。 これは懺悔であり、自分の気持ちを整理するには一番の方法だった。君の気持ちを無下にした覚の償いは、誰にも見られることもなく、ただひたすらに一方的な気持ちを書き込む。 好きだという気持ちを素直に伝えてくれた君に俺は何をした? 思い出すだけで、心が凍てつく。 本文 『君は今、どうしている? あの時、どんな気持ちだった? 本当にごめん』
♢子ども食堂計画 幼稚園でやっていた子ども食堂を継続的に定期的に行うことはできないか。飲食店をやっている私達が力になれないか。幼稚園の子ども食堂に参加した後に、エイトとナナは話し合った。 思いはひとつで、困った人の力になりたい気持ちだった。食で町を明るくしたい、人々の笑顔が見たい。誰かのために私達ができることを模索した。様々な意見を出し、実現できること、できないことを選別する。家族会議の末、実現可能なことを考える。 利益を出すための事業ではないけれど、どの程度の人
♢サンマづくし 定食屋は常連客で基本は成り立っている。いつもの日常の風景はとても平和だ。 いつも夕方過ぎに来る白髪の上品な女性がカウンター席に座る。きっと、誰かと話したいから来るのかもしれない。ウーロン茶を飲みながら店員と話したり、他の客と話をしたいから来ているという感じだった。 近所に住んでいるらしく、夕食を食べにくることが目的となっているようだった。樹はどんなお客さんにも優しいし、サイコはどんなお客さんとも話が合わせられるので、年齢は違えど、世間話をするには好
♢園長の恋 夕方5時ごろに幼稚園には不似合いなスーツ姿の女性がやってきた。 「この前のこども食堂の決算報告書と活動報告書をもってきたわ」 NPO法人代表であり園長レオの幼馴染であり婚約者である春日小春だ。ハイヒールの音がやけに響く。 素っ気ない冷めた瞳で、椅子に座る園長のレオを見下す。鋭いまなざしを向けた。とても幼なじみに対する態度とは思えない冷たいまなざしだ。レオは申し訳ないといつも心の中で思っていた。 いつの間にやら小春との距離は歳を重ねるたびに遠くなる
♢鮭定食 ナナがいつも通り、夕食を定食屋の隅の指定席となった席で食べていた時のことだ。 「俺がこうなったのは全てあの男のせいなんだ」 男は、カウンターの植物半妖の樹に話しかけた。 鮭定食の鮭を箸でつまみながら口に運ぶ。わかめときゅうりの酢のあえものも同時に口に運ぶ。 「中学の時に、いじめた男がいて、その後不登校になった俺は、その後どんどん道を踏み外しちまった。通信制高校に通い、なんとか卒業して就職はしたんだけど、どうも仕事が続かない。人間関係とか労働条件も悪くて
あらすじ 中学3年生の鈴宮ナナの母が交通事故で死んだ。身寄りがないナナは、入籍前だったが、母と結婚する予定だった男との同居生活をすることに。ナナの父親代わりになったのは、23歳の売れっ子漫画家水瀬エイトだった。 保護者代わりのエイトはなんと半妖で死神の血をひくらしい。エイトが経営する定食屋では寿命を半分もらうかわりに怨み晴らしをしているとのことだ。 見た目とは裏腹に料理雑学、家事雑学をいっぱい知っている雑学家事男子(カジダン)だった。アシスタントと店員も個性的な半妖怪!