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取材日記 愛のないセックスは命に関わる

 都内にある救命救急センターの医師から聞いた話です。ラブホテルで男性側が頑張り過ぎ、心臓が規則的な拍動を刻むことができなくなり、気を失ってしまうことがあるそうです。

 こういうとき、AEDという機器で電気ショックを与えて痙攣している心臓の状態から通常の拍動に戻すのがベストですが、その他にも心筋梗塞など、命に関わる心疾患はとにかく時間との勝負です。

 ところが、相手の女性が愛人だったり、まったく愛情がなくてお金だけで繋がっている場合、男が気を失っている状態でまずはバッチリ化粧をした後、身なりを整えます。これだけで、軽く10分は過ぎてしまい、生還できる可能性はかなり低くなってしまいます。

 女性は救急車には同乗しますが、医師が「後で倒れた状況を詳しく聞きたい」と言うと、「わかりました」 と言いながらも、どこかへ消えてしまうそうです。

 一方、愛情のある女性は化粧もかまわず、胸からバスタオルを巻いた半裸姿のまま、髪を振り乱して汗だくのまま救急隊に乗っているそうです。おそらくギリギリまで心臓マッサージをしていたのでしょうか?

 愛のないセックスの虚しさは、こんなところにも現れるんだと感じた話でした。

 

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