奈倉清孝

週刊誌を活動拠点に、フリーライターとして34年間執筆を続ける。今まで8000人以上の取…

奈倉清孝

週刊誌を活動拠点に、フリーライターとして34年間執筆を続ける。今まで8000人以上の取材対象者と接触し、中には命がけの取材も経験した。20年前からはさまざまな雑誌に官能小説を書き始め、現在週刊実話で「官能小説家書き下ろし」を連載中。

最近の記事

彼の趣味は驚くほど特殊でした

●礼奈・31歳・主婦  私は既婚者ですが、25歳の独身男性と1年前からつき合っています。彼は同じ会社の後輩で、私から強引にモーションをかけて結ばれました。  普段は優しい彼ですが、警戒心がとても強く「俺たちの関係を誰にも話すな」と言われていました。  だけど、つい酔った勢いで同僚の真紀にだけ告白しちゃったんです。「彼女は絶対信用できる人だよ」と説明したけど、激怒した彼の気持ちはなかなか収まりません。 「いいか、『誰にも言わないで』って口止めするのは『言いふらして』と同

    • ライターになってよかった

       今から10年以上前のことです。ネット上にスレッドが立って、僕と柏木先生のどっちの作品かを当てるゲームみたいなことが流行した時期がありました。柏木先生の作品もだんだん笑わせる路線に変化し、2人の見分けが難しくなってきたのでしょう。  やがてどちらかを当てながら、それぞれの作品を批評されることが日常化しました。もちろん、批判や悪口もありましたが、8割以上は肯定的な意見で、とても嬉しく感じたものです。  一番印象的だったのは「こんな小説、俺にも簡単に書ける。楽な仕事でお金をも

      • ゴールデンウイーク進行で

         ゴールデンウイークとお盆前、年末進行はライターにとって、とても忙しい時期です。毎日noteを継続するのは、けっこう大変なんだと実際にやってみて思いましたが、楽しみながら書いています。 今日は締め切りで忙しいから、短い文しか書けませんが、近日中に読者への感謝の言葉を述べようと思っています。

        • 取材日記 愛のないセックスは命に関わる

           都内にある救命救急センターの医師から聞いた話です。ラブホテルで男性側が頑張り過ぎ、心臓が規則的な拍動を刻むことができなくなり、気を失ってしまうことがあるそうです。  こういうとき、AEDという機器で電気ショックを与えて痙攣している心臓の状態から通常の拍動に戻すのがベストですが、その他にも心筋梗塞など、命に関わる心疾患はとにかく時間との勝負です。  ところが、相手の女性が愛人だったり、まったく愛情がなくてお金だけで繋がっている場合、男が気を失っている状態でまずはバッチリ化

        彼の趣味は驚くほど特殊でした

          貞淑な妻の裏側

          ●亜里沙・26歳・主婦 私は中学から高校まで生徒会長を務め、地元では優等生と周りから思われていました。だけど進学で東京へ出てからは、辛い受験勉強の反動で、遊びに走ってしまったんです。  性体験も結婚するまで50人は超えています。夫の前で貞淑な妻を装ってはいますが、かなりの淫乱かも。3Pやフェラも大好きで、そんな本性を隠しながら、年に一度親孝行のために帰省していました。  今回は夫の仕事が忙しいので、私一人だけで帰ることになり、開放感でいっぱい。でも、服装だけは地味にし

          貞淑な妻の裏側

          女ソムリエの的中率

          ●葉子・22歳・女子大生  高校生の頃からキャビンアテンダントを目指していたけど、航空会社は大不況。もう夢は諦めて、手に職をつけようと思ったんです。  そこで考えたのがソムリエ修行です。ワインに詳しくなれば、いつか景気が回復したときチャンスを掴めると思いました。  幸い、いとこの祥ちゃんは海外でも認められた有名なソムリエで、彼が経営するレストランにコネで採用してもらいました。もちろん、お客さんは減ったとはいえ、彼の名声に集まるわずかな富裕層に助けられているそうです。

          女ソムリエの的中率

          神よ、私の性欲をお許しください

          聖美・33歳・主婦  私の実家近くに30歳を迎えても一切女っ気のない千葉さんという男性がいました。顔だっていいし背も高いから、どうして女性を遠ざけるのか謎だったんです。  だからママ友たちが集まると、彼を誘惑してセックスしてみたいという話で盛り上がりました。私よりずっと肉感的で胸が大きい梨香が逆ナンパしたけど、完全に無視されたとか。だったら私も挑戦しようと思って、彼が町内会費を徴収に来たとき、「蛍光灯を交換してほしい」とお願いしました。 「ダンナ様にしてもらったほうがい

          神よ、私の性欲をお許しください

          どんな業種でも衰退がわかる共通点

           お店や病院、事務所など、今までに取材の予約するために何千件も電話をしました。その業種が5年後も繁盛しているのか、潰れてしまうのか予想できる指標があって…。  まず一番目は電話の応対です。電話の応対が悪いところは実際に出向いても、「これは失敗だ」と9割ほど感じました。こんなにはっきりわかる部分はありません。やはり電話は会社や組織の顔なんだなと感じます。  そして2番目はトイレです。飲食店でトイレが汚いのは客が遠のいて当然ですが、病院や美容室、会計事務所、結婚相談所、不動産

          どんな業種でも衰退がわかる共通点

          甥っ子に恋愛感情を持って…

          ●真衣・36歳・主婦  私は甥っ子の亮クンが大好き。彼はクルマの運転が上手で、ダンナが出張でいないときは、常に海の見える公園や観光スポットなどを案内してくれるの。  甥っ子と言っても、年齢は12歳しか離れていないから、一緒に歩くと年下の恋人だと思われるみたい。それって、私が若く見られている証拠で、すごく幸せな気分になります。  そんな中、人生で最大級のショックが起きました。夫が職場の若い女性と浮気していたんです。相手から「だんな様をください。本気なんです」とスマホに電話

          甥っ子に恋愛感情を持って…

          取材日記 赤ちゃんクラブの会員は、なぜかエリートばかり

           20年以上前の話になるが、会員制の赤ちゃんプレイ専門店を取材した。場所は吉祥寺で、保育士の資格を持つ女性がママになり、男性はおむつを着用し、2時間赤ちゃんになりきって払う金額は3万円。  どんな会員が多いのか30代の経営者に聞くと、なぜか社会的地位が高いエリートばかり。医師、弁護士、スポーツ選手、公務員、それから銀行員や証券マンもいた。彼らの目的は赤ちゃんに戻って大泣きすること。保育士に「なぜそんなに男性たちは泣きたがるんでしょう?」と質問してみた。 「皆さん、仕事では

          取材日記 赤ちゃんクラブの会員は、なぜかエリートばかり

          パンを与えた男は私のパンツを下げた

          ●若菜・32歳・主婦  私は夫婦でコンビニを経営しています。深夜は夫と2人で店番してますが、夫がギックリ腰で急に来られなくなり…。  だったら、一人で頑張るしかありません。幸い、深夜の田舎はめったに客が来ないのでだいぶ楽です。そんなとき、痩せこけた長身の男性がフラフラしながら店に入りました。    男は大胆にも堂々とパンを手提げバックに入れて去りました。敷地内を一歩でも出たら、それはもう万引き。私は「支払いが済んでいない商品がありますね?」と声をかけます。  意外にも彼

          パンを与えた男は私のパンツを下げた

          取材日記 ナンバーワンホストの条件

           だいぶ前にホストクラブの経営者から話を聞いたことがあった。ホストでナンバーワンになる男というのは、姉や妹に囲まれて育った女系家族が圧倒的に有利だとか。  一方、接客で苦しむのは、一人っ子と男兄弟だけで育ったホスト。どちらも客が不機嫌になったとき、オドオドするだけでその扱いに戸惑うらしい。その点、女系家族育ちは客が不機嫌でも動じることがなく、適当にあしらうことができる。女性を理想化していないので、相手の反応を自然に受け流すことが上手なのだ。  余裕があるし、好かれようと努

          取材日記 ナンバーワンホストの条件

          親に愛された女がいい

           311 の震災で亡くなった親友のことを前に少し話しましたが、彼は日ごろから「女を選ぶなら、親に愛された子じゃないとダメだ。愛された経験のない女は愛し方を知らないから、恋愛のピークを少し過ぎた頃に必ず問題行動を起こす。そして待っているのは不幸か破局だ」と言っていました。  彼は少し親しくなった頃に「君の両親はどんな人?」と聞いてみるそうです。そこで「親から虐待されて育った。親には恨みがあるから早く死ねばいいと思っている」などと言う女からは距離を置いたそうです。  結局、親

          親に愛された女がいい

          パンツが見えて不機嫌になった彼

           三和出版というエロ本で有名な出版社があります。そこの編集者と軽くお酒を飲み、終電が近づいた山手線に乗ったときのことです。向かいに座っていた20代の若い女性がかなり酔っていたようで、眠りながらだんだん両足が開いてきました。短めのスカートなので、当然パンツが丸見えになっています。  対面のサラリーマンたちは、目を皿のようにして彼女の股間を凝視していました。ところが、三和の編集者は見ないように横を向き、目をそらしていたんです。僕は不思議に思って「どうしたんですか?」と質問します

          パンツが見えて不機嫌になった彼

          仲間に与え続けたらこうなった

           この業界で34年以上仕事をしているのは、長いほうだと思います。でも、僕は文章がスバ抜けてうまいとか、才能があったわけではありません。いつも締め切りに間に合わなくなり、だいたい自分では65点レベルでも原稿を送っていました。  今でも「こんな内容で大丈夫なのか?」と、常に疑問を持ちながら仕事をしています。「よく書けたな」と自分で80点くらいを与えられる原稿は年に1本あるかないか。  では、なぜ失業しなかったのかと言えば、誰かに何かを与え続けたからでしょう。自営業はおそらくみ

          仲間に与え続けたらこうなった

          母に似ていると言われ心が動きました

          ●明日香・35歳・主婦  テニススクールでコーチとラリーをしていたら、スーツ姿のオジサンがこちらをじっと見ていました。時々、アンダースコートがめくれるのを金網越しに見ている変態がいるので、この人もそうかなと気になって…。  少し不愉快な気分のまま帰ろうとしたとき、顔にしっかり金網の跡がついたさっきの男性から、「ちょっといいですか?」と声をかけられたんです。 「実はあなたが亡くなった母にそっくりなので、つい見てしまい…。少しだけつき合ってください」  私も早くに母を失っ

          母に似ていると言われ心が動きました