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母へ

今日、思いました。
昔のことを・・・、
私が、高校に入学する時に
貴女と隣町の今はなき、制服の店に行きましたね。
当時はっやていた、制服のズボンを
いぶかしながら貴女は、一緒に注文してくれました。
そう、入学祝いに私に時計も買ってくれました。

辛かった高校生活。
貴女は、いつだって私の唯一の味方でした。
いつでも弱気で、自信のかけらも無い私の前で
毅然として私を励ましてくれました。

今は、貴女も老いて
人生について嘆き私に問います。
私の人生はなんだったのかと?
過去を後悔し必死になり、私は
哲学書や、心理学、世界史、思想など自分で学びました・・・。
しかし、残念ながら
普遍的真実には、貴女の求める答えはありませんでした。

しかし、今私は答えらしきことに気付けたかもしれません!
苦悩の連続の果てに・・・。

それは、
貴女の人生の毅然とした後ろ姿を
私はずっと、ずっと
一番身近で見てきました。
それだけは事実であり、
今の私の生きる大切な指針であります。

貴女は、人生の意味などないと嘆きました。
でも、その後ろ姿を誰よりも身近で私が見てきたことを
忘れないでください!
貴女に意味がないなら、私は一体何を信じれば良いのでしょう?
貴女の後ろ姿は決して私は、忘れることはありません。
だから、嘆かないでください。
いや、嘆かなくても良いのです。
貴女の生き様は、私に100%ではありませんが
引き継がれています。

それだけが事実だし
今の私のプライドです。

貴女の後ろ姿を見てきて良かった。
生まれてきて良かった。
ありがとう、お母さん。


母に伝えたいのですが、
本音は照れ臭く、ここに記します。

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