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認知症の母 旅行土産に喜ぶ

 私の仕事は9~11月が大忙しなのですが、精神的にまいってきていることもあり、担当プロジェクトの合間に、母の体調が安定しているうちに、以前から行ってみたかった尾道、倉敷、岡山を旅行してきました!
 岡山では吉備津神社にお参りし、「こまいぬ」を授かり、母へのお土産としました。

 昨日は実家に行き、お土産を渡すと母は大喜び。箱の上に小さな“こまいぬ”と“とり”をのせ、可愛いわねぇと何度も繰り返します。認知症になると、質問だけじゃなく、嬉しい気持ちも何度も繰り返すのかしら(笑)。
 箱の中に入っていた“吉備津「こまいぬ」の由来”が書かれた紙を一緒に読み、「こまいぬ」は“盗難火難を除け”になる、「とり」は食事の時にお膳に置くとのどにつまらないといわれている、と書かれた部分に赤線をひき、私が帰った後も忘れないように、「こまいぬ」の横に置きました。説明書で
この「こまいぬ」がご利益のあるもの、大事に扱わないとならないことを、私が帰宅後も分かってもらえるといいのですが…。
 お土産を確認した後は、岡山名物の“大手まんぢゅう”を「美味しいわね~」と2人でいただきました。長らく2人でのんびりした時間を過ごしていなかったことを猛反省。これからは母と一緒に過ごせる時間をもっと大切にしなければ。気づけたのは吉備津神社の御利益かもしれません。

 実家を訪れたもう一つの大切な目的は、衣替えと寝具替えでした。延々と続いた暑さが終わり、翌日はぐっと気温が下がる予報になっていたので、着ていた半袖シャツと夏物の上着も取り換え、母の視野に入るすべての服を秋物にチェンジしました。一枚でも夏物を残すと、母はそれを着てしまうからです。物置部屋の見えない所に、これまで着ていた服を移動しました。
 肺気腫で心不全である母にとって、呼吸器に負荷がかかる風邪は致命傷となります。衣類の調整を誤って、風邪をひく事態は回避しなければ。寒い中で自力で衣類や室温の調整ができなかったことが、1月に肺炎になった原因の一つでした。今夏は外は暑いのに、厚手の春物を着続けようとしました。放っておけば気温に関係なく、ずっと同じ服を着続けます。

 朝・夜は冷えるので、寝具はぐっと暖かいものに替えました。寝具の入れ替えをしたら、押し入れに使用済みのオムツパンツを発見!母は「使っていないから履く」と言いますが、使った形跡があったので即捨てました。これからは押し入れの中も要チェックです、恐るべし。
 オムツパンツは春に利尿剤を服用するタイミングで、寝る時に履くように用意したところしばらくは使用していましたが、いつのまにか止め、最近また履くようになりました。布団を見たら、少しおねしょをした後があり、着用を再開した理由がわかりました。
 布団とシーツの間に敷いたおねしょシートが外されていたので、それを元に戻し、おねしょをしても布団が濡れないようにしました。

 夕飯の宅配弁当に全く手をつけず、翌日までそのまま冷蔵庫に入っていたり、朝食用パンがほとんど減ってなかったり、家での食事がきちんとできているか、怪しい状況…。
 いろんな事が出来たり、出来なかったり…。今は入居しなくても、施設探しは継続し、入居候補をいくつか絞り、満員なら順番待ちもしておいた方がいいのかな…と思いました。来週から施設見学を再開します。

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