見出し画像

ある児童指導員の日常


自己紹介

こんにちは。成人です。
私は現在、放課後等デイサービスの児童指導員として働いています。
前職は某専門学校デザイン学科の専任教員、前々職では某大学の技術系の職員として、情報システム課、そして広報課にて、主にWeb関連の業務に携わりました。この頃は論文執筆、非常勤講師、デザインの仕事、などもしていました。

はじめに

以下より、私の仕事について書いていきます。
あくまでも、私が勤務する事業所の話、かつ私の立場における日常の例ですので、一般化するものではありません。

ある児童指導員の日常

出社

平日は11時までに出社します。毎朝、スタッフ総出で掃除をします。机をアルコールで消毒したり、各室に掃除機をかけたりします。

朝礼

全員着席し、朝礼が始まります。当日に利用される方々を確認したり、スタッフごとの予定を共有したりしています。

事務

一言で「事務」と表しましたが、色々あります。代表的なものは、利用者ごとの記録です。利用者に対して実施した支援に関する記録を書きます。

支援では、利用者ごとの特性などを考慮したうえで、その人の困り事を困らないように、また困りにくいようにするための活動を実施します。
例えば、金銭管理に課題があるとされる利用者に対して、スタッフと一緒に外出して何かを購入する活動を実施する、というようにです。利用者の発言、スタッフが気になったこと、以前の状態からの変化、1〜2行程度の考察など、次回の支援に繋げるための重要な記録でもあります。

準備

上述の記録のほか、支援の指針になる計画などから情報を得たうえで活動内容を考え、準備します。例えば、ある利用者に関する計画の短期目標として「他者の表情・発言を基に、他者の頭の中を推し量る」旨の記載があれば、その訓練になる(なりうる)活動内容を考えます。

私がよく使用するカードゲームは「はぁっていうゲーム」です。お題について声と表情のみで演じることで、ほかの人にお題を当ててもらうゲームです。
例えば、驚きの「はぁ」と言ったり、キザに「これが人生」と格好つけたりします。スタッフも参加します。

基本的には、活動内容を複数考えます。例えば、初めて対面する利用者に対する支援の場合は、自己紹介(15分)→トーキングゲーム(15分)→はぁっていうゲーム(15分)と考えれば、合計45分間の支援のなかに3つの活動が含まれることになります。

事務

支援が終了次第、それの記録を書きます。それが理想だと思いますが、別の利用者の支援が続けて予定されていたり、ほかに優先度が高い業務があったり、取り急ぎ回答を要する案件が発生したりして、後回しにする場合もあります。

休憩

昼食です。私が勤務する事業所の場合、スタッフが一斉に休憩することが困難なため、各々で休憩時間を決めています。
したがって、自分が休憩しているときでも働いているスタッフがいる、という状況になる場合があります。その場合、自分が休憩していても常にアンテナを立てているような状態になり、あまり休めない人もいることでしょう。

会議

一言で「会議」と表しましたが、色々あります。ここで記載したいのは、上述した「支援の指針になる計画」についての会議です。誰かが計画を作成するわけですが、それに関する会議が行われる、ということです。

打合せ

複数の利用者が参加するイベントが実施される場合、それに関して事前に打合せを行います。活動内容の確認はもちろん、当日参加する利用者ごとの特性・性格などを考慮して話し合います。

イベント開始

複数の利用者が楽しめるように、他利用者とのコミュニケーションがとれるように、成功体験を積めるように、各々の特性に配慮して運営します。「言うは易し行うは難し」です。特性以前に気分や疲れもありますし、通所前に親御さんと喧嘩した、学校で嫌なことがあった、などもイベント時の利用者の言動に影響を与えている可能性があるため、気が抜けません。

締め

1日の業務を一通り終えるために、終礼までの残り時間で各自仕事を進めます。

終礼

スタッフ全員が一通り業務を終えたら、終礼します。注意事項、利用者の共有事項、LINEやメールの確認、イベント運営の振り返りなどを共有します。

退勤

平日は19時30分で退勤です。おおむね定時退勤していますが、財務関係の諸々を任されている人、翌日のイベント準備をしたい人など、残業することもあります。特にセンター長・児童発達支援管理責任者はタスクが大幅に増えるため、よく残業されているようです。

おわりに

上述に書いた仕事内容は全体の一部です。色々な業務がありますが、各々で分担したり気づいた人が処理したりしながら運営されています。

なお、私の手取りは約16万円です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?