①超速2枚銀VSゴキゲン中飛車銀対抗 個人的に超速の銀対抗は好きな戦型なので、かなり深く調べています。最近はなかなか先手も超速2枚銀をやってくれないので、ちょうど良い機会と思い、採用してみました。 上図は▲3七桂に△5六歩と仕掛けた局面。この変化があるので▲2四歩△同歩▲3七桂と跳ねるほうが無難な駒組だと思っています。 上図は超速の狙いを砕いて後手ペースだと思うのですが、美濃囲いなので差はそれほどついていません。これが7二金型なら5三地点に利いているのでずっと
皆さんお久しぶりです。たんぽぽです。社会人になってからより将棋熱が上がってしまい、勉強の質を上げて学生時代以上の効率が出せるようになりました。まぁ、今の自分にあっている勉強法を見つけただけで、もっと強くなったら別の勉強法が必要になるのかもしれませんが。 今回は相穴熊についてです。最近の自分に合わせて、今までの記事をリメイクしたりまとめ直したりしています。以前よりも指しやすく、わかりやすくしている(つもり)ので、参考になれば幸いです。なるべく短くまとめていきます。 ①駒
①先手中飛車VS後手左銀急戦(10分切れ負け)序盤 右銀が先に出てきていれば、瞬間暴れられる筋があるかもしれませんが、この場合は憂いも無く▲3七桂▲4七銀▲4五歩が間に合います。 例えば銀対抗などに組みきっていれば▲4七銀の瞬間に△4五桂や△7二飛~△7五歩があります。その場合は機を見て▲4五銀△同銀▲4七銀を決行するプランでした。 最終的には銀多伝の好形に組むことができました。後手の6三銀・7三桂の形は悪形で、その形を強要しているのも大きいです。 中盤
①先手中飛車VS居飛車持久戦(10分切れ負け)序盤 ここで飛車先の交換が入れば6四銀系統の攻めが緩和されるうえに1歩入るので仕掛けやすくなります。ここから△4四歩▲5五角△9二飛▲5三歩成△同銀▲5四歩△6二銀▲7七桂△7三桂▲5三歩成△同銀▲7三角成(下図)と進みました。 勝つことの大変さ ここからどうするかが本局における課題でした。端を取られているので最低限後手も主張があります。中途半端な手を指すと逆転しかねないと考え、時間を大きく使ってしまったのが大きなミス
GWということで溜まっていた棋書や講座を振り返ってみました。今まで「何となくこんな感じで指せば良いだろう」と思っていたところが整理できると、前よりも作戦勝ちできる対局が増えたように思います。 さて今回は戦型選択シリーズの中飛車編です。私が中飛車を持って指すことが多いのでどうしても中飛車寄りの記事にはなってしまいますが、参考になれば幸いです。 ①先手と後手で変わる戦法後手で超速調の指し方は難しい部分もある 上図は先手中飛車VS後手超速(後手番で「超速」というのは正
先日書いた戦法選択の基準シリーズ、今回は三間飛車編です。普段三間飛車はあまり指さないので四間飛車よりは内容が居飛車寄りになるかもしれませんが、あくまで主観ということでお願いします。 ※居飛車を先手として書きますが、実際後手番でもそれほど変わらないので参考にしていただければ幸いです。 ①三間飛車が戦型を選択する基準基本的な狙い:可能なら石田流を組む 四間飛車編ではまず居飛車側の狙いを解説しましたが、今回はまず三間側の狙いを解説します。なぜかというと石田流が強力な形で、
①先手中飛車vs2枚銀(10分切れ負け)序盤 先手中飛車では1歩交換ができればまずまずです。後手の△7三桂はよくある工夫なのですが、端歩が無いのでこの瞬間に限り歩交換が成立します。△5四同歩▲同飛△5五歩(次に△4五銀や△5二金右~△5三金の狙い)に対しては▲7五歩△8四飛▲9五角△9四飛▲6四飛△同飛▲7三角成のような狙いが一例で先手が暴れる展開になります。 後手は▲5四歩△同歩▲同飛に△9四歩と突くのが定石化された対応です。 中盤 直前で△3三角と上がられて
今回は居飛車対四間飛車の包括的な序盤戦術について個人的な解釈を書きなぐる予定です。居飛車を先手番にしていますが、後手番でもそんなに変わらないので気にせず読んでいただければ幸いです。 ※修正点 ・4/29(月):④「四間飛車相穴熊がプロで指されない理由」を追記 ・4/30(火):②、③に追記 ①居飛車が戦型を選択する基準基本的な狙い:可能なら6六銀型へ 居飛車の対四間飛車戦略は「6六銀型の穴熊を目指す」というところに集約されます。これが組めれば作戦勝ちになるので、持
社会人ってこんなに時間が取れないものかと、1か月働いてみてしみじみと感じます。将棋みたいな勉強する時間が大事な人からするとなかなか厳しい環境ですが、その分勉強の効率を意識して努めていこうと思います。 さて今回は四間飛車vs居飛車穴熊(後手)において、個人的に苦手な形を調べてみようと思います。かなり基礎的な内容(多分将棋ウォーズで1級や初段くらい?)になるので、vs四間飛車で「場合分けして整理できていない」という方向けです。 ①序盤:四間飛車側に制約が多い 先手が仮に▲
※後手番の棋譜は便宜上先手で表記しています。 ①VS先手三間飛車:玉頭への振直し序盤 石田流を牽制しながらの駒組みです。左で2枚の銀冠穴熊に組むのが工夫の構想で、△3五歩と石田流を目指す手は△3六歩と突くと反動が厳しいので成立しなさそうです。 ただこの時点で後手は2手ほど不必要な手を指しています。▲5六歩と▲8八玉です。特に▲8八玉は先手の攻めを誘発する危険な手でした。この2手に代えて▲3六歩としておくのが一案で、単に▲6六歩▲5八金で銀冠を目指すのは石田流に組まれ
①VS後手角交換中飛車(持ち時間15分1手30秒)序盤 初手▲5六歩に対して2手目△5四歩と相中飛車を明示。相中飛車は嫌なので5六歩型の対抗形を選択しました。後手から角交換をしたので後手は1手損の将棋になっています。 中盤 ▲2四歩が通じるかどうかがポイントの将棋です。利かすならここだったかなというところ。対局中はなぜか△5七飛成に▲5八金右が浮かばないで「激しくなるなぁ」と思っていました(△7七角成~△6六銀+△6七銀みたいな筋)。 形勢が悪くなったのは上記
社会人となって初めての投稿になります。色々忙しくなってしまい、なかなか将棋に手を付けることもできませんでした。 将棋に触れる時間が少なくなると変わるのは意識で、序盤から慎重に進める居飛車が連続した時などに序盤から悪くなってしまって中盤の入り口にはかなり指しにくい展開になってしまいがちでした。 今回は序盤の駒組みについて書いていきたいと思います。 ※手数的に後手番ではありますが、符号は普通に書きます。 ①4四銀型に対する勝ちにくさ △7三桂⇔▲6六歩の交換が入ると上図が
お久しぶりです。タンポポです。 私事ですが先日、大学を卒業しました。最後に部員と指した将棋は負けてしまいましたが、それだけ皆が強くなったということでもあるので来年からの部の躍進に期待して自分も頑張ろうと思います。 最後に指した戦型というのは先手中飛車(自分)vs四間飛車(後輩)だったのですが、見事に作戦負けになってしまいました。そこで今回はvs四間飛車に絞って考えていこうかと思います。 中飛車左穴熊の棋書では対四間飛車は全く出てきません。これは「ただの相振飛車にして
①参考記事②後手最速の仕掛け △6五銀の攻めもあるが後に解説する。仮に▲6八角が入っていれば△6五銀には▲7七銀として問題なく受けることができる(但し▲6八角が入っているので△5五銀が本線になる。) △6五桂▲6八角△5五銀左▲同銀△同銀▲7七桂までが本線の変化。ここから△6四歩と△5七銀、△5六銀打の3通りに分岐する。 変化①△6四歩 このあたりは部分的な定石。以下▲4五銀△7五歩▲3四銀△8四飛▲5六歩△7六歩▲6五桂△同歩▲2三銀成△同玉▲5五歩△3八歩(結果
この記事をお読みいただきありがとうございます。今後もできる限り自分の知見を残していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。 さて今回はテイストを代えてこのような書き出しにしてみました。昨年まではこのような口語体での書き出しでしたが、わかりやすさを求めるあまりなるべく省略していました。興が乗る時には流行りなどについて少し書いていこうかと思っています。 さて、今回のテーマは後手番のゴキゲン中飛車です。というのも最近は穴熊で超速や左美濃に対抗するのがかなり難しいので
※符号は後手目線です。 参考記事 ①左美濃角交換型 上図以下△4六角▲7三角△同角成▲同桂△7五歩は後手優勢。 △4六角▲9二飛△8六歩▲4五歩△5七角▲8二飛△8四歩(結果図①) 仮に端歩があれば△9五角は消えるが、それでも△7五歩▲8四飛△7四歩▲同飛△8三角▲7五飛△6六銀▲7六飛△6七金で優勢になる。 角交換拒否 上図以下△5五歩▲同歩△同角▲9二飛△5四歩とすれば後手の模様が良い。▲4二銀には△7七桂~△8六歩として向飛車を狙えばよい。 △5五同角