マブダチ。

 昔、何かの話の延長戦上で『友達の定義』の話になった時、友達に「君だけじゃないんだけどさ、今仲良くしている子達のことみんな友達だと思えたことないんだよね」と言われたことがあった。

 その時自分の中では、結構仲良い友達だと思っていたので、それを聞いて、わーおまじかとなったのだが、その子が普段からすごく気遣いが出来る優しい子だったこともあり「じゃあ今こうやって深い話を話してくれてるのは?私って君にとって何枠なの?」と純粋に思ったことを聞いてみることにした。
すると「信用できる人間枠」と返ってきた。

ほーなるほど。そういう捉え方をするタイプなのか。
詳しくは聞かなかったが、過去に友達関係で色々揉め事があったからこういう考え方になったらしい。
『本当に心置きなく信頼出来る人じゃないと友達と呼べない。』
はっきりそう言われた訳では無いが多分そういうことなんだろう。
確かにその考え方だと私達は友達ではないかもしれない。
なんとなくその子の『友達の定義』に共感できる部分があって納得した。

その後、友達から「今の話忘れてくれ」とお願いされたので、それからは、その子の希望通り本当に忘れたように今までと変わらない接し方をしていた。
まぁ、信用できる人間と思ってくれてることは素直にめちゃくちゃ嬉しかったしね。私自身その子ともっと仲良くなりたかったしその選択肢しかなかった。

そして昨日、1ヶ月ぶりにその友達と連絡をとった。
話題は、最近教えて貰って始めた友達の好きなゲームの話。
「始めたよ〜」と送ると「ま、ま、まじ?!?!?!」とすごく喜んでいた。
それからこのキャラが強いとか。ここで石貰えるだとか。色々教えてもらった。
そして、一通り盛り上がったあと、話の流れで友達が「前君のこと友達だと思えないって言ったけど、今は君のことちゃんとマブダチだと思ってるよ」と言ってくれた。
びっくりした。本当に嬉しかった。普通に泣きそうになった。
その子と出会って約3年。
私に最高のマブダチができた。
てか、普通に友達飛び越えてマブダチは強すぎ。
まじでマブダチ最高かよ。


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