私は人からはお酒好きと言われる。まあそうだろう。1人で立ち飲み屋へも行く。

でも思い出に残っている美味しいお酒って同じメンバーで飲んだ時だった。

大学の友人4人で大学卒業後すぐに京都で1泊旅行をした。その時に飲んだ日本酒がとても美味しかった。お酒を美味しいと思ったのはその時が初めてだった。
旅館の食事についていたので特に有名な銘柄ではなかったように思う。甘くて飲みやすかった。
みんな浴衣姿で、慣れないおちょこに両手を添えてなんとなく大人っぽく飲んだ。
その日行った場所のことを話したりして食事を楽しんだ。饒舌になる子もいてみんなで笑った。

次は友達の家で。
大学の友人が結婚して新居に招待してくれた時だ。
その時は赤ワイン。
常温でほのかに甘くてこれまた飲みやすかった。
メンバーの中で1番に結婚したのでみんな新居訪問に心が弾んでいた。いろいろ質問攻めにしたなあ。
この時もみんな頬を少し赤くしてワインを楽しんだ。常温というのが私には新鮮でとてもマイルドだった。

そう、思い出す美味しいお酒って結局メンバーだったりその時の雰囲気によるんだなあと思う。

その2回はもう30年くらい前なのに今でも覚えている。
銘柄も覚えていないけれど、いい時間とお酒ってそういうこと。