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39歳、プロレス17年生同士による頂点獲りの闘い

新日本プロレス 7.25東京ドーム大会がいよいよ来週末になった。

前回の記事では前振りで終わってしまったので、今回こそメインイベント、IWGP世界ヘビー級選手権試合について。

今回このタイトルマッチを闘うのはこの2人

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左が現チャンピオン 鷹木信悟選手
右が挑戦者 飯伏幸太選手

このIWGP世界ヘビーのベルト、今鷹木選手が3代目であるが、いまだかつて誰も防衛に成功していない。

初代チャンピオンの飯伏選手は、初防衛戦でウィル・オスプレイ選手に負け、
2代目チャンピオンのオスプレイ選手は、防衛戦が決まっていたが、コロナの影響でその大会が延期され、その後オスプレイ選手は怪我のため防衛戦を行わずベルトを返上、
空位になったチャンピオンの座をかけて、オスプレイ選手と闘う予定であったオカダ選手と「俺に挑戦する権利あるだろう!」とアピールした鷹木選手が闘い、鷹木選手が勝って3代目チャンピオンになった。

よって、今回のタイトルマッチは
「このベルトでの初防衛をするのは鷹木信悟か」
「初代王者飯伏幸太が自分に初防衛の可能性を引き戻すか」
という『このベルトの初防衛は誰の手に?!』選手権でもある。
(と思っているのは私だけかもしれないが)


ではこの2人について。

飯伏選手は以前以下の記事で紹介したので割愛。


今回は鷹木信悟選手について。

鷹木選手は多くのプロレスラーを排出していることで有名なアニマル浜口ジム出身である。


さて、今回のタイトルマッチ、鷹木選手がベルトを獲ったその試合後に、飯伏選手を次期挑戦者に指名した。

鷹木選手と飯伏選手は今年39歳になる同級生。デビューも同年で今年17年目。
そして2人とも他団体から新日本に来たレスラーであり、新日本に来てからジュニアからヘビーに転向している。

こんな風に共通点の多い2人。鷹木選手は随分昔から飯伏選手に目をつけていた。
それが、鷹木選手が新日本に移籍してきた時のインタビューで述べられている。

以下がそのインタビュー↓

−ちなみに現在の新日本のリングにいる選手で、あえて一番興味のある選手の名前を上げるとするならば、 誰になりますか?
鷹木「(しばらく考えて) ・・・・・ ズバリ言うと、 飯伏幸太。」
−飯伏選手ですか!飯伏選手と鷹木選手も、内藤選手や先ほどの石森選手も含めて、同学年の “同級生”です けど。 やはり、そのへんの思いがありますか?
鷹木「なんか年上とか年下に関しては勝ち負けはそこまで気にしないんだけど、 「同級に負ける」 のは悔しくてね。 俺は田舎もんだから、同級に対する意識はもの凄く持っているんだよね。」
一同級生にだけは負けたくない、と。
鷹木「内藤とはユニットを組むし、 石森とはタッグリーグで当たるけど、 飯伏幸太に関してはまだ絡みがない・・・・・・。 もしくはそれが先になりそうなぶん、 余計にいま彼のことは意識はしている。 まあ、彼も言動がぶっ飛んでいるから。」
−かなりぶっ飛んでいますよね。
鷹木「ぶっ飛びキャラで掴みどころがない。 だけど、たぶん掴みどころがないからこそ、 逆にファンの心も掴んでいるんだろうなって。」
−いつかは実現しそうな、 この組み合わせも楽しみです。

このインタビューは2018年10月8日に鷹木選手が新日本入団が発表された後のインタビューであるが、更にはこれよりも前の、この年の2018年1月4日の東京ドーム大会、いわゆるイッテンヨン(新日本プロレス年間最大の興行)を鷹木選手は観客として観に行っており、その時から飯伏選手を狙っていた。
そのことについて、飯伏選手との今回のタイトルマッチが決まった後、鷹木選手は以下の様に話している。

ここに1枚の写真がある
2018年1月4日東京ドーム
普通に客として観戦に来てた俺が撮った1枚
大舞台で活躍する飯伏幸太の入場シーン
近い将来、この男とココで闘うと心に誓った瞬間だ
今でも消さずに保存している
共通点も多いし唯一の存在だ
同じ歳で同年デビュー
他団体から新日本に参戦
同世代の中でも常に飯伏がトップを走っていたと感じていた
何年も前から飯伏と闘って自分の実力をアピールしたいと思っていたのだ
(新日本プロレススマホサイトに掲載されている鷹木選手の日記より)

約3年半の時を経て、観客席から観ていた光景の先に今度は自分が立つ。
『ここで、この男と』と心に誓ったことが現実となる。しかもベルトをかけて。

青春マンガのような出来すぎた熱いストーリーではないか。

鷹木信悟選手、本人の努力はもちろんのことだが、神社仏閣を巡りを大事にしているだけあって、何か強力な御加護もあるのかもしれない。


そんな鷹木選手、そしてその鷹木選手から指名された飯伏選手、このタイトルマッチに挑む2人のインタビュー動画がアップされた。

挑戦者 飯伏幸太選手


チャンピオン 鷹木信悟選手

相思相愛といった感じだ。

鷹木選手の映像の8分5秒からのシーンは、今年のニュージャパンカップ決勝(vsオスプレイ、鷹木選手がオスプレイに負けた試合)の試合中のシーンだ。

この試合はかなり激しい闘いが繰り広げられていたが、鷹木選手はその苦しい中で、解説席にいた飯伏選手(この試合に勝った方が飯伏選手の持つIWGP世界ヘビーへの挑戦権が与えられることになっていたので飯伏選手が解説にいた)の存在に助けられた、と言っていた。
「この試合に勝って、飯伏に挑戦するんだ」と思って力を出せた、と後に語っていた。

その時とは2人の状況は逆転しているが、そういう「あの時闘えなかった」という貯金も、今回貯まっている。


こんな風に、共通点から因縁から色々な絡みがある2人の闘いが、団体最高峰のベルトをかけて、プロレス界最高峰の舞台である東京ドームで行われる。

先日の記事で"もうチケット購入出来ない"って書いたけど、払戻し分が普通に買える様子。
ロイヤルシートも一時期完売だったのに、払戻しした人がいたのであろう、残席有りになっている。
ちなみに、ロイヤルシートどの辺の席が残っているか見てみたら、私がファンクラブ先行で購入したのと変わりないぐらい良い席が出てきたから、良い席も残っている様子。
(それはそれで複雑だが。。)


今日入ってきたニュースによると、飯伏選手の体調がよくないらしい。
先日ワクチン接種の副反応で欠場していたが、それが長引いているのだろうか。。
PCR検査は陰性らしいのでコロナ感染ではないようだ。

何が正解で何がベストかわからないが、色々良い方向に向かって欲しいと思う。



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