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【名盤伝説】 ”Fleetwood Mac / Rumors” 美魔女ツートップだけではない、異彩を放つポップなメロディラインが魅力。

MASTER PIECE 今回紹介するのは、UK出身ロックバンドで世界的な大ヒット作となったフリートウッド・マック『ルーモアズ (邦題: 噂)』(1977)です。

バンドの歴史は相当長く、1967年に結成してブルース・ロック系の音楽を中心に活動していました。当時からメンバーだったミック・フリートウッド(Drs)とジョン・マクヴィー(Bs)の名前からバンド名を付けられています。

幾度かのメンバーチェンジを繰り返し、さらに活動拠点をUS西海岸に移した1975年にオリジナルメンバーのクリスティン・マクヴィーに加えて、リンジー・バッキンガムスティーブ・ニックスの男女デュオを迎えてフロントに据えて、新生マックが誕生します。このラインナップで制作した『フリートウッド・マック (邦題: ファンタスティック・マック)』からシングルカットされた「セイ・ユー・ラブ・ミー」が大ヒット。後にシングルとなる「マンデー・モーニング」は日本でも大ヒットとなり話題になりました。

この同じメンバー構成での2枚目としてリリースしたのがこの『噂』です。

収録曲
M1 Second Hand News (Lindsey Buckingham)
M2 Dreams (Stevie Nicks)
M3 Never Going Back Again (Buckingham)
M3 Don't Stop (Christine McVie)
M4 Go Your Own Way (Buckingham)
M5 Songbird (C. McVie)
M6 Silver Springs (Nicks) ※
M7 The Chain (Nicks, Buckingham, C. McVie, John McVie, Mick Fleetwood)
M8 You Make Loving Fun (C. McVie)
M9 I Don't Want to Know (Nicks)
M10 Oh Daddy" (C. McVie)
M11 Gold Dust Woman (Nicks)
※1977年リリースのオリジナルLPには収録時間の関係から未収録。2004年リイシューCDで収録。(シングル「Go Your Own Way」のB面)

ハイライトは何といってもM4。その他にM2M3M5なども好きです。

アルバムは大ヒット。グラミー賞1977年最優秀アルバムのタイトルを受賞。ビルボード31週連続1位を獲得。グループ最大のヒット作となりました。2003年までにUS国内だけで1900万枚を売り上げました。

このアルバムリリースの後に行われたツアーの模様は『フリートウッド・マック・ライブ』として当時2枚組LPとして1980年にリリースされます。このアルバムも翌年RIAAによるゴールドアルバム(50万枚)認定されます。

70年代前半のマックは渋いブルース・ロックのバンドでしたが、メンバーチェンジ後の70年後半は、アメリカを代表するポップ・ロック・バンドとして君臨しました。

外タレのコンサートには私もそれなりには観に行っているつもりでしたが、そういえばマックは観ていないなと気付いた時には既に遅し、1995年以降は日本での公演は行われていません。ましてや最も輝いていたこのツートップでの公演は1980年が最後となり、リアルタイム世代だからこその悲劇(大袈裟)かなと思います。

最近は様々な復活コンサートが盛んですが、これだけの円安が続く中では、チケット代金も破格なものとなりますしね・・・残念無念。好きなものには、後になって後悔しないためにも、ある程度ミーハーな姿勢でいることも大切だと、還暦すぎて思う今日この頃です。



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