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【名盤伝説】 ”Larry Carlton / S.T.” 335の音色に酔う。LAクロスオーバー / フュージョンの不朽の名作。

MASTERPIECE ラリー・カールトンの不朽の名作『ラリー・カールトン(邦題: 夜の彷徨)』(1978)です。

ラリーは1948年USカリフォルニア出身。ハイスクール時代からギターを始め大学の音楽専攻を経て1968年にデビューアルバム『With A Little Help From My Friends』をリリースしました。その後はクルセイダースに参加してキャリアを積み、その後もスティーリー・ダンの『ザ・ロイヤル・スキャン (邦題: 幻想の摩天楼)』(1976)やジョニ・ミッチェルの『ヘジラ(邦題: 逃避行)』などスタジオ・ミュージシャンとして参加。1973年にはクルセイダース人脈の参加で『シンギング / プレイング』をリリースします。LP片面インスト、もう片面でボーカルを披露するなど多方面にわたり活動していました。

メジャーのワーナー・ブラザースに移籍して最初にリリースしたのが、このアルバムです。プロデュースは自身で手掛け、スタジオワークで知り合ったLA人脈から美味しいところを集めています。

参加ミュージシャン
Bass – Abraham Laboriel
Drums – Jeff Porcaro
Guitar, Lead Vocals – Larry Carlton
Keyboards – Greg Mathieson
Percussion – Paulinho Da Costa
Producer, Arranged By – Larry Carlton

この作品は日本でも大ヒット。ラリーの名前は一気にメジャーになります。ギター・フュージョン大好きな日本のファンの間では、当時、売り出し中だったリー・リトナーと人気を2分していました。

収録曲
M1 Room 335
M2 Where Did You Come From
M3 Nite Crawler
M4 Point It Up
M5 Rio Samba
M6 I Apologize
M7 Don't Give It Up
M8 (It Was) Only Yesterday

何と言っても彼の代名詞ともなった人気曲「Room 335」、多少でもインスト物に興味のあるギタリストは、プロアマ問わずコピー必修課題曲ですね。

その他の収録曲も、全編ジェフ・ポーカロのタイトでリズミカル、グルーブ感満載のドラミングは聞きどころです。

時代のクロスオーバー / フュージョン・アルバムの代表選手。一度は必ず聞いてほしいアルバムです。

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