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「変わる米国教育」と「日本の不登校」

世界の先進国、アメリカの教育界で変化が起きています。

大学に進学する若者の数が、この10年間で大きく減っている。

教育新聞 2024.1.26

今アメリカのZ世代は
「大学に行かない選択」をとっています。

なぜアメリカで大学離れが起きているのか?
日本の不登校と、どのような関係があるのか?

アメリカの教育から日本が学べることを考えていきます。



世界の先進国で変わる教育価値

18歳〜24歳 米国大学生の総数

2011年との差 120万人減

教育新聞 2024.1.26

現在、アメリカでは学歴に対する意識が変わりつつあります。

アメリカの若者は大学を信頼していない。

特に4年生大学に在学中の男子学生は100万人減っています。

かつて大学に行く目的として

☑︎「大学で人生を変える経験ができる」
☑︎「1年生は自分発見ができる」

などがありました。

私もアメリカの大学映画を見た時は人生の青春を謳歌するキャンパスライフに憧れたものです。

しかし、今アメリカでは時代が変わっています。

2022年の調査
大学を信頼していると答えたZ世代:41%

教育新聞 2024.1.26

アメリカの若者は、「夢のキャンパスライフ」に興味を持っていないのです。

その証拠として、就職に直結する「コンピューター科学」や「エンジニア」を専攻する学生が増えています。

そして文学に関する専攻が激減しています。

ハーバード大学 人文科学専攻学生
(哲学や歴史、文学、英語など)

1970年代には30%

2010年代には20%に低下

23年には7%まで低下

もはや大学に進学する目的は「良い仕事を得る」ためです。



企業の採用基準の変化

大学生を受けいれる米国企業も基準を変えてます。

45%の企業:採用条件から「大卒」を廃止

教育新聞 2024.1.26

採用に際して、大卒の学位を重視しなくなりつつあります。

企業が重視するようになっているもの。
、、、それは「スキル」です。

記事の中で採用担当者はこう言っています。
「企業は大学の学位ではなく、仕事する上で必要なスキルや能力を持っている人を探すようになっている。」

72%の企業は大卒の資格より、応募者のスキルや経験をより重視しているとのことです。

専門家「今年、最も成功を収めた企業は、学歴や過去の経験よりも、役割を果たす能力だけで応募者を評価した企業である」

教育新聞 2024.1.26

米国のIBMは21年、採用に際して「学位よりもスキル」を重視する方針を明らかにしています。



日本の不登校生にとっての価値づけ

ここまでの情報を聞いてあなたはどう思いましたか。

不登校生を支援する立場から考えて、、、

学歴重視社会が薄まるのは「吉」ではないでしょうか!?

不登校生は学歴社会からドロップアウトする形です。
しかし、個々のスキル、つまり実力重視になればチャンスは平等になります。

学校の評価に頼る必要がなくなると感じるかもしれません!
学歴に頼らずに自分のスキルや能力を活かせる可能性がある。
不登校生にとっては一種の安心材料になるかもしれません。

もちろん、日本はアメリカと違い、働き方が違います。
一括採用・終身雇用・メンバーシップ型雇用等、あります。

しかし、世界の先進国アメリカの影響は遅かれ早かれ多少は受けるはず(そう願いたい!)

その上で不登校生のために社会ができることは何でしょうか。

それはやはり自分の「個性」や「能力」に基づいたキャリアパスを築く支援体制を整えることでしょう。

伝統的な学歴や進学へのプレッシャーから解放され、自分らしい生き方を模索する。
学歴よりも個性を重要視する時代が迫ってきています。


不登校生、心の傷を承知で言います、、、

病んでるのは勿体無い!
せっかく不登校になって自由に過ごせる時間を得たのだから!

自分の好きを追求してとことん自分に向き合おう。
時代が君たちに追いついたときのために。


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