新潟大学法学部3年次編入 対策/勉強法/参考書

はじめに

はじめまして。R6年度新潟大学法学部3年次編入試験に合格した者です。

編入試験は、大学受験と違って自分の相対的位置が分からないし、自分の勉強の方針が正しいのか方向修正を図るツールも少ないので、高リスク・高ストレスな受験になりがちです。その中で、編入の先輩方の情報発信にかなり助けられたので、これを残します。

この記事は、私が新潟大学の編入試験の過程で特に気になったことについて書き殴ったものです。

私のスペックについて
・Fラン大学
・TOEIC850点程度(大学1年生のとき)
・北大(編入)落ち

※この低スペックが書く、個人的な意見なので、話半分でお願いします

対策・勉強法(専門・英語)

基本情報

新潟の試験科目は、専門(90分)・英語(90分)・面接(15~20分)の3つで、それぞれの配点は100:100:100です。専門は六法持ち込み”不可”で、英語は辞書持ち込み”可”です。どんな問題形式かは過去問請求してください

各科目の傾向 

法学概論 法の解釈の問題が多い

憲法 R4までは事例問題や統治のクセのある問題。R5・R6からは、基本条文の概要を聞く1行問題。 R5は13条で、R6は14条って問題制作サボりすぎ

刑法 R4までは1行問題形式で、特に罪刑法定主義の問題が多い。R5からは事例問題。R5は実行の着手。R6は不真正不作為犯と実行の着手の複合問題。

民法 R4までは1行問題形式で、特に権利外観法理の問題が多い。R5からは事例問題。R5は意味不明なので民法選択した人はいないと思います。R6は94条2項の類推適用。

個人的には、R4以前まではクセのある問題が多かったので、対策がしにくかったですが、R5からはオーソドックスな問題形式(事例問題)に変わったので、司法試験やロー入試の試験対策とも重なる部分ができてかなり対策しやすくなったと思います。この傾向が続くとといいね。

※調べてみたところ、R5民法は最平15年4月8日判決(民法判例百選II債権28.ATMによる預金の払戻しと民法478条)を事例問題化したものでした。

英語 毎年、テーマが法律の長文2個の全訳。

おすすめの参考書

★特におすすめ ①導入・通読できる教科書 ②短文事例問題集 

法学に関する教科書は、基本的に値段が高いので、メルカリで買うのが錬金術です。
また、基本的に学者本より予備校本の方が試験対策向きでおすすめですが、一応どちらも挙げてます。

憲法

憲法II人権憲法I総論・統治(日評ベーシック) or 憲法第2版呉基礎本

(②伊藤塾 憲法 新試験対策問題集)

芦部憲法使ってる初学者情弱だろっていう偏見あります。すみません。

民法
ストゥディア民法I 総則 or 民法総則第3版呉基礎本

伊藤塾 民法 新試験対策問題集

※R5.6民法は判例を意識した出題形式なので、判例百選も持っておいた方がいいです。

刑法 
どこでも刑法#総論★ or 刑法I 総論(日評ベーシック)の新版

伊藤塾 刑法 新試験対策問題集徹底基礎チェック刑法★(補助教材)

※基本刑法は好評ですが分厚いのでおすすめしません。また、井田良先生の入門書・基本書も試験対策向きではないのでおすすめしません(説明が長い)。
※刑法の場合は、予備校本よりも学者本が充実しているため、予備校本は挙げていません。

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