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社会人の娘の成長を見る日

一人暮らしをして2年目の下の娘が帰省してきた。
2月にも会ったはずなのに、大分久しぶりな気がする。
まずは娘の話を聞くのが親の役目だろう。
しかし、いつもどおり私のマシンガントークから始まる。
やれやれという表情もせずに優しく聞いてくれる。
悩みごとやあれこれを思いっきりしゃべったあとは、私の心がほぐれていった。
どっちが年上だかわからない。すまない。

今度は娘の職場(保育園)の状況を聞く。
性格が苦手と思っていた年上の先輩とは、うまくいっているらしい。
今では、相手が機嫌が悪いときは適当にうなずいて受け流しているのだ。
反対に、先輩のよいところは見習っていく姿勢でいる。
さらに、嫌なことを言われたときには、「そんなふうに言われたら傷つきますよ」と、相手になるべく伝えているという。

自分の娘ながら、大人になったなと思う。
「嫌なことがあっても、そこから学びが得られるはずと思っているんだよね」と、前向き。
最近は、娘が勤めている保育園では食育に力を入れているので、企画から運営まで携わっているのだとか。

ある日は保育園児とにんじんを買いに行き、みんなで型抜きを使ってクッキーを作ったそう。
みんな楽しそうに作っていて、にんじん嫌いだった子も美味しそうに食べたんだとか。
「ちっちゃい手でコネコネ生地をまとめて、猫の形とかにするんだよ。かわいくてしょうがなかったよ」と、娘。
それを聞いてる私は、遠い昔に家でクッキー作りをした小さい手の娘を思い出している。

「人に動いてもらえるようにするのは難しいけれど、これが自分の成長につながると思うと、がんばれる」

そんな姿がとてもまぶしい。
ありがとう。
自分も、もっとがんばらないと。
子どもから学ばせてもらい、エネルギーをもらった。

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