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ものにした苦労

勝者は歴史を作り、敗者は文学を作る。
よく知れた言葉だが、改めて実に奥深い。

人生はしばしば山登りに喩えられる。
短い道もあれば、長い道もある。
だが結局、全ての道が山頂へ続いている。
どの道を選ぶかは自分次第である。

もしあなたが短い道を選ぶなら、すぐに山を登りきってしまうが、力はつく。
もしあなたが長い道を選ぶなら、山の様々な風景を見て回れるが、さほど力はつかない。

勝者にはドラマがない。その代わり、次代を作る力がある。
敗者にはドラマがある。しかし、役に立つとは限らない。

どちらにせよ「ものにした苦労」のない人はつまらないものだ。
最短ルートで出来上がっちゃ、なんの味気もしない。
人間は苦労しているときが一番面白く、一番惹かれる。これは好まれるとはまた別だ。
ものにした苦労が分かって初めて、その人を心から認められる。

だからこそ人は、自分のしてきた苦労をものにしなくてはならない。
苦労した分、ドラマを作る覚悟が必要だ。
と、暑苦しい意見をかましといてなんだが、短い道と長い道、どっちも経験している人が一番「巧み」な感性を持っているものだ。

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