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《写真の保存修復を考えてみた vol.33》~写真保存修復の本#5~ by タケウチリョウコ

今日2月20日の誕生花は「カルミア(アメリカシャクナゲ)」です。花言葉は「大志を抱く」「野心」だそうです。
小さくて可愛い花なのに、花音葉がやたら逞しく勇ましい感じがします(笑)
もう「大志を抱く」ほど元気も若さもない年齢だよな…。っと一瞬脳裏をよぎりましたが、いつまでも「大志を抱いてイイんじゃない〜!?」っと思ってみたりする今日この頃ですw
こんにちは。タケウチリョウコです。

今回は「紙」の保存修復に関する本を紹介します。写真は紙を素材としていますので、切っても切り離せない関係です。そのため、劣化の事象について「紙」も知る必要があるので紹介いたします。

第5回目は『紙の劣化と資料保存』です

A5版で120頁ほどの非常に読みやすい本です。第1回目でご紹介した本と同じ、日本図書館協会出版「シリーズ本を残す」の仲間の本です。
そのため、非常に読みやすく、分量も多くないのでハンドブック的に持ち運べる本になっています。

筆者のおすすめポイントは第1章の「セルロースから紙ができるまで」です。
本全体の1/3を占めています。著者:鈴木英治氏の力の入った記事を堪能することができます。

また第2章の「紙の劣化」は非常に分かりやすくまとめられていて参考になります。保存修復の入門編の本としてオススメです。
しかし、この本は1993年に出版され、現在ではオススメされていない劣化防止方法なども紹介されているため、全てをそのまま信じて良いかは疑問です。
時代とともに保存修復の手法や考え方も変わってきています。是非、参考書としてご一読されてみてはいかがでしょうか。

それでは、またnoteでお会いしましょう~


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