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最初に買ったストロボ

ボクが最初にストロボを買ったのは、中学生の頃だったかと思う。当時使っていた「Canon AE-1プログラム」の専用ストロボとして「188A」という製品があった。

このストロボは高度に自動化され、カメラとの情報伝達により完全オートで撮影できることになっていた。
今から見れば完全ということではなく、フィルム感度や撮影距離範囲を設定しなければならなかったのだが、それでも従来のようにガイドナンバーから露出計算しなくても手軽にストロボ撮影できるというのは画期的であった。

ところがこのオートというのが曲者で、自分で設定したいところがあっても全くこちらの操作は受け付けない。つまり、このストロボをカメラに取り付けると自動的にシャッタースピード(Tv値)が1/60秒に固定されて変更できなくなってしまうのだ。
ストロボ撮影にてシャッタースピードが変えられないというのは致命的で、スローシンクロ撮影しようと思ってもこのストロボでは不可能ということになる。

これはボクにとって重要な原体験とも言える。
自由にライティングしたい。でも、それができない。何も手出しできないストロボは、自分にとっての限界でもあった。
「いつか金を貯め、シャッタースピードも絞り値も撮影者が自由に選べるストロボを買ってやる。」
そう心に誓った。

※ここに掲載した写真は、当時の機材ではなく、あとから買い戻した別の物なので、もし感動して「ここまで物持ちが良いとは!」と泣かせてしまったら申し訳無い。

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