納涼会

 仕事量も相変わらず多い上に、先方から早く業務を仕上げるようにという圧力が強まっている中、とにかく早く帰って休みたいし、とても金曜日に酒を飲もうという気にもならなかった。しかし、先週末は組合の企画で納涼祭をやることになっており、一応役員という身としては欠席するのもいかがかと思い、今回久しぶりに納涼会に参加することにした。

 この日の納涼会は高速バスに1時間弱ほど乗って、遠方のホテルでビアガーデンといったものだった。もともと自分は友達作りが苦手で、知り合いもほとんどいない中、周囲が友人たちと相席でわいわいやっている中、一人で黙々としているのは辛かった。なんだか小中高生だったころ、遠足でバスに乗る時に友達ができずに一人で席に座らされる屈辱を思い出した。役員もクソもない。ここまで嫌な思いをするのならば行かなくていいのである。同調圧力を気にしていたら自分の人生損をする。

 不幸中の幸いか、現地に着くと当日は昔所属していた課でそれなりに仲良くしてくれた元同僚さんが納涼会に参加していたので、その人のいたグループに乱入することにした。しかし彼も自分の仲のいい同僚さんがいて、彼ともっと話したい雰囲気も感じられた。あくまでその場では周囲に気を使っていたつもりではあるものの、結果的に自分の孤独を紛らすためにその場をとりつく感じが、またもや子供の頃を思い出すようで気分が悪かった。

 役員だから、組合員だからという理由で義務感に縛られ、活動に対する意欲が減退するのも本末転倒だ。今後は自分がこの場で何をやりたいのかを明確にして、行くべきイベントも厳選していきたいと思う。


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