心のリハビリ

 残念ながら、しばらくずっとブログの更新が止まっている。

 4月は仕事のことで頭がいっぱいだった。単純に忙しいから、というだけではない。お客さんとの初期対応に失敗し、それが尾を引いて今もあまり気持ちが休まらないでいる。
 
 これまでも月100時間を超える残業があったり、上司との関係が上手くいかず半年ほど休職した経験はあるが、自分の仕事の失敗が災いし、ここまでお客さんとの関係が悪化したことは初めてだ。

 といっても、失敗それ自体は窓口での説明に間違いがあった程度のことで、重要な書類の手続きをしてしまったとか、そういう類のことではない。ただ、相手は窓口でのやりとりで全てを判断され、少しでも自分にとって不利な説明をすると、全く引き下がらない。最後はこちらを訴えかねない態度で迫ってくる。

 しばらくはこの問題に対応することだけに頭を使い、毎日が憂鬱だった。休日も他のことをする気持ちの余裕がなく、前から決まっていた用事を除けば、基本自宅にこもる日々が続いている。

 僕は転職の経験がなく、今の仕事(一般総合職)を始めてから様々な課を転々とし、それぞれ別の業務を担当してきた。それぞれの課で苦しみを抱え、その都度自分の能力のなさを感じてはいたが、今回の職場は良くも悪くも専門性が高く、またお金も動く仕事なので神経質になる。少なくとも今の僕は職場で通用する技能レベルにまでは至っていないのだ。先輩の言うことをすぐに理解できず時間がかかったり、お客さんの言葉に動転して返す言葉がなくなったりと、新人のような失敗を繰り返している。
 もともと僕は専門性の高い仕事を経験してみたいと思ってきたので、昨年度ここの課に異動したときは四苦八苦しつつも自分が望むような仕事ができたと喜んではいたのだが、一年経って自分の甘さを痛感しているところだ。

 GWの残りの期間は友人達と会いつつ、仕事用の本を読んでいきたいと思っている(少しでも今の仕事に追いつくため)。同時に適当にごまかしていた、転職含めた自分の仕事との向き合い方をゆっくり考えていきたい。
 
 昔は仕事と自分の好きなこと(いわゆる「趣味」等)は別物、好きなことを仕事にしたらその好きなことが嫌いになっていく、という考えがどこかにあったが、今は考えが変わっている。どちらにせよ労働から逃れられないのであれば、少しでも自分の興味のある分野にエネルギーを注ぐ方が、自分の頭の回転の悪さ、理解力のなさをいくらか補填できると考えている。

 今考えているのは労働組合の活動だ。一応、形だけでも僕は組合の執行役員を担っているが、今の職場の苛烈さの中で、中々組合活動に携わることができていない。そもそも思っていたことだが、組合員の悩みや苦しみを解消し、過ごしやすい、生きがいとなるような職場を目指すために僕は労組に関わっているつもりだが、執行役員になることでこれらのことが反映されているという実感がない。一応アンケート調査などをやってはいるものの、基本的には組合員がどのような悩みや苦しみを抱えているのかをすくい取る機会がまずないし、もっと言えば僕自身の苦しみ、悩みを解消していく方向に、組合活動が活かされた経験がない。

 なんとなく惰性で労組に関わっているが、本当であれば執行役員という立場で自分の窮状を訴えていくべきなのだが、今の自分にはそれをするエネルギーがない。今の立場とは別の形で、何らかの形で労組に関わっていきたいと考えている。

 自分の人生について、もっと素直に、真面目に考えていきたい。2023年始まってかなり経っていて今更だが、今年はそんな年にしたい。

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