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私のサラエボ事件

サラエボでは海外旅行らしいハプニングが起こった。

体調が悪い中、最後にお土産を買いに行こうと街に出た。

カード不可のお店が多かったので、まずお金を下ろそうとATMを探す。

海外では道端ATMは使わない方がいい。

なぜなら、カードの情報が盗まれたり、カードが吸い込まれて出てこなくなったり、レートが非常に悪かったりするから。

だから、私は銀行内にあるATMで現地通貨を引き出そうとした。
ATMの列に並び、自分の番になってカードを挿入する。

毎回海外でキャッシング時にカードを入れる時は緊張する。
だって、出てこなくなるかもしれないから。

でもこのATMは銀行内にあるし、前の人も問題なく使えてたし大丈夫だろう。

カードを挿入する。

すると、画面に「out of order(故障中)」の文字。

え、待って、、!!!

まさかの私のカードを吸い込んだまま故障した。どのボタンを押してもうんともすんとも言わない。

運悪すぎん???!笑

すぐに私の取り乱した様子に周りの人が気づいてくれて、事情を説明した。
英語を話す人でよかった。

そして、私のスマホでは銀行に電話できないから、電話してほしいと頼んだ。

2人も電話してくれたのになかなかオペレーターが出ない。
土曜日だったことを完全に忘れてた。

そして、やっと一人の方がオペレーターと繋がったようでボスニア語で話をしている。

私は状況が全く分からない。
もう1人の女性が英語で何を話してるか教えてくれた。
ありがたい。

でも話してる途中から明らかに、電話してくれてる女性が相手に語気を強めてる。

電話の内容を教えてくれた。

「土曜日だから誰も来れない。私は、オペレーターに誰も来れないってどういうこと!?ってだいぶ怒ったんだけど、無理って。これがこの国ってこと。」

ということだった。

もうここまでしてもらって、できることはもうない。ここは諦めるしかない。

一連の説明を聞いてから、私は日本のカード会社に電話をして、事情を説明し即カードを止めてもらった。

とりあえず不正利用は防げる。

あぁ、確かにカードが一枚なくなったことは悪い出来事だったけど、そのお陰で、ボスニア人の親切に心打たれた。

外国人のトラブルにわざわざ自分の時間を使って電話をして、主張もしてくれる。

英語でことを説明してくれる。

本当に感謝してる。

ま、とりあえずカードはもう一枚持っていってたので、大丈夫。

でももう今回の旅行中、キャッシングは絶対にしない。
もう一枚のカードを失うことはできない。

海外旅行の際は必ず複数枚のカードを用意しておこう。

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