ボローニャ
フィレンツェからボローニャに着いた。
ボローニャには世界でもっとも古い大学の1つであるボローニャ大学があり、私の大学から交換留学をすることができたので、少し興味があった。
ボローニャはフィレンツェと比べ、アフリカ系の人が少ないように感じた。
しかし、アフリカ系の人と目が合うと、ほぼ100%「チャオ」と声をかけられる。
多分私がアジア人だから。
ヨーロッパにいると嫌でも自分がアジア人と自覚させられる。
ボローニャの小道
ボローニャは小道がすごく魅力的だった。
正直、ボローニャはミラノやフィレンツェなどでかい観光名所が何ヵ所もあるわけではないみたいだけど、ふとした小道にものすごく惹かれた。
快晴でそんなに寒くなかったので、テラス席は人で賑わっていてみんなコーヒーやお酒を楽しんでいた。
また、お肉屋さんには天井から生ハムの原木が何本もぶら下げられ、サラミもところせましと置かれている。
プラハではなかなか感じられなかった春の陽気みたいなものを感じることができた。
でもそんななかで、ふとなんとなくイタリアって東南アジアの雰囲気があるなぁと感じた。
落書きや八百屋。
決して手入れが行き届いてるとは思えない古い建物。
路地が入り込み具合。
道端のゴミ。
エスニックな匂い。
ここはもう少し言語化する。
ボローニャには、回廊がたくさんあった。
石の床なのでスーツケースもストレスなく転がすことができた。
石畳は本当にきつい。
ボロネーゼ食べるぞ!!
ボローニャではボロネーゼを食べるべく、この旅2回目の外食をした。
1回目は、スイスでカフェランチ。
美食の国イタリアでは一度くらい外食しないとねと思ってた。
本当はラザニアも食べたいのだけれど我慢する。
また、ベネチアでなにか食べればいいや。
イタリアのレストランでは席代で1人2ユーロくらい取られるらしく、それを避けるためには、食堂的なところに行く必要があった。
たくさん調べて安くて美味しいボロネーゼを見つけて来た。
日本でよくみるボロネーゼのパスタはスタンダードなあの円柱の形だが、本場では平たいパスタで食べるらしい。
ストップというまでチーズがかかる。
ふんだんにかけてもらって食べる。
パスタには十分な噛み応えがあり、ソースは肉!という感じでとっても美味しかった。
外食は心を満たす。
ちなみに実はボローニャには、ボロネーゼというパスタは存在しないらしい。
現地ではスパゲッティ・アル・ラグ・ディ・カルネと言うそう。
ボロネーゼというと、別のものが出てくるのでご注意を。
私はネットの写真を指差して注文した。
世界最古の大学
ボローニャで欠かせない観光地はアルキジンナージオ宮と呼ばれるボローニャ大学だろう。
この宮は1803年まで実際に大学として使われていた。
そこには、世界初の人体解剖が行われた講堂と法学部の講堂が展示されており、どちらにも実際に入ることができる。
法学部の講堂には、中世の時代に読まれていた本が何百冊と展示され、解剖室には実際に献体が置かれ解剖が行われた大理石の台が展示されていた。
当時、人間の遺体の解剖を行うことはタブー視されていたそうだが、教会の反対を押しきって世界初の人体の解剖が行われたそう。
実は前日のこのアルキジンナージオに来たのだが、法学部講堂はなにかの講演会が行われてて入れなかった。
ヨーロッパでもっとも古い大学の講堂が、未だに講演会場として使われてるなんて、参加者もモチベーションが高くなるだろうと想像した。
次はベネチアへ
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